摂食障害に悩む方やそのご家族にとって、カウンセリングは重要なサポートの一つです。
当オフィスでは、卒業をめざした「継続コース」で熱心に取り組まれている方がほとんどです。
しかし、摂食障害の卒業までは長い道のりですから、カウンセリング途中でモチベーション維持がむつかしくなってしまう場合もあります。
今回は、摂食障害のカウンセリングを継続するメリットと、モチベーション維持が難しくなった時の対処法についてお伝えします。
1. カウンセリングを継続するメリット
摂食障害の卒業には、時間がかかります。
カウンセリングを継続することで、以下のようなメリットが得られます:
– より深い自己理解が可能に
– 「食べる」「食べない」の背景にある感情や考え方を探れる
– 家族関係や過去の経験との関連性に気づける
– 段階的な回復プロセスを踏める
– 無理なく食事改善に取り組める
– 体重や体型への不安に少しずつ向き合える
-食生活以外の対人関係の改善にも取り組める
– 長期的な変化を実感できる
-摂食障害の《原因》を知るだけではなく、「捉え直し」ができるようになる
– 自分の小さな「進歩」「変化」の手応えを感じ、積み重ねていくことができる
– 行動パターンを理解し、自分だけの「再発防止スキル」が身につく
– 信頼関係に基づくサポートが得られる
– 専門カウンセラーが伴走者となって、一緒に回復に向けて歩んでいける
– 摂食障害ならではの孤独感や無力感の軽減につながる
じっくり取り組むからこそ、摂食障害の症状ゼロを目指せるのです。
2. カウンセリング後にしんどくなる理由
カウンセリング後に落ち込んだり、しんどくなったりするのは珍しいことではありません。
むしろ、摂食障害の回復プロセスの大切な一部と言えます。主な理由として:
– これまでフタをしてきた感情と向き合う
– 食べることへの不安や恐れが言葉で表現される(=直面する)
– 変わりたいけれど、実際に変わろうとすると「変化への抵抗」が沸いてくる
これらの感覚は、一生懸命に向き合っている証拠です。
一時的に症状が悪化したように感じても、実は、長期的には良い変化につながります。
このような場合こそ、まずはカウンセリングで、ありのままをお話しいただければと思っています。
私、カウンセラー中村綾子は、摂食障害の専門家です。
開業12年目ですから、これまでにも様々な状況のクライアント様にカウンセリングをご提供してきました。
こうした経験を活かし、クライアント様がしんどい状況に陥った時も、じっくりサポートさせていただきます。
カウンセリングでの具体的な対処法:
1. まず、クライアント様から「今、感じていること」を率直に話しください
2. カウンセリングの進め方を一緒に検討していきましょう。
3. カウンセリングの短期的な目標を設定し直すことも可能です
4. 必要に応じて「継続コース」のプラン変更を検討していきましょう(回数/メールカウンセリングの有無)
4. まとめ
摂食障害からの回復は決して簡単ではありません。
しかし、適切なカウンセリングを継続することで、必ず回復につながります。
一時的な落ち込みや苦しさを乗り越え、少しずつでも着実に前に進んでいくいきましょう。
【ご卒業★過食嘔吐】休む・何もしないことへの罪悪感がなくなりました
卒業クライアント様の中にも「耳が痛いことを言われた…」という言葉も、要チェックです(笑)。