【拒食症】初期症状5選!見逃さないために知っておきたいこと

摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。

摂食障害の中でも拒食症は命に関わる危険な病気です。

早期発見・早期治療ですから、気になる症状があればすぐ相談しましょう。

当オフィスでは、お母さまのカウンセリングに力を入れていますので、手遅れになる前にご相談ください。

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では、ご家族に気づいてほしい初期症状、代表的なもの5つをご紹介します。

ただし、個人差は大きいですし、身体の症状の方が強く出て摂食障害の診断が遅れる場合も少なくありません。普段と異なる様子があれば、摂食障害を疑ってみましょう。

拒食症:初期症状5選

体重の減少

ダイエットしていても、ダイエットしていなくても、思春期は体重を減らすべきではありません。

カウンセリングでは、お嬢様の体重が減り過ぎて学校から保護者が呼び出される…という話を何度も見聞きしています。

ご家族は、お嬢様の様子をよくみて、体重が減っているかも!?と思ったら、その場で測定させましょう。

勉強・仕事に熱中する

体重が減ると同時に、異様なほど勉強・仕事に熱中し成果をあげる方が少なくありません。

食べていないのに、どこからエネルギーが出るのか不思議なほどだと思います。

しかし、成果が出ているからこそ、「痩せているけど、元気そう、頑張っている」と勘違いし、拒食症の発見が遅れることが少なくありません。

勉強・仕事に異様なほど熱中してしまうのは、現実逃避だったり、過活動だったり、執着だったり…様々な「心のSOS」の表れの可能性があります。

運動量がふえる

何時間も歩き回ったり、ノルマのような運動を自分に課している場合があります。家族にバレないように夜中に自分の部屋で運動している場合もあります。

これは、単に痩せたいというより、運動強迫といって、心の不安から「動いていなければいけない」という状態といえます。

運動量が急に増えたことも、拒食症の初期症状の1つの可能性があります。

また、運動といっても、元々運動が得意・好きという方以外は、「体力を使う運動」ではないものにハマることもあります。

・スマホ依存

・家の掃除

・片付け…etc.

これらは「外を走り回っているわけじゃないから…」と見落としがちですから、さらに注意が必要です。

食事へのこだわり

食事の内容だけではなく、食事時間を急に早めてほしいと言い出したり、「夜はいらない」とか「友達と食べてきた」とか、いろんな「食べない方法」に走ることがあります。

また、家族のためにお弁当を作るようになったり、家族に高カロリー食を食べさせ、食べないと怒り出したりパニックになったり…家族を巻き込む場合も多くあります。

ご家族が振り回されると、共依存により泥沼化しますので、毅然とした態度で断ることがとても重要です。

その場合も、すぐ専門家に相談しましょう。

体重/体型へのこだわり

拒食症のはじまりはダイエットとは限りませんが、体重・体型に異様にこだわるのは、拒食症の初期症状の可能性が高いです。

・1日に何度も体重計に乗る

・急に美容整形したいと言い出す

・足が太いから外出したくないと言い出す…etc.

またガリガリに痩せている体を強調するような、ピッタリした服・ミニスカートなどを好んで着る場合もあります。

冒頭にも記載しましたが、いずれも個人差が大きいので、少しでも気になることがあれば、ご家族から専門家に相談しましょう。

私の経験談:拒食症と診断される前の症状

私の場合は、体の症状のほうがひどく、胃腸の病気では…と考え、胃腸科などで様々な検査を行っていました。

・フラフラする

・眠れない

・食べられない

・すぐ胃もたれする

・顔がほてる

・食後、体がだるくなる…etc.

といったことがありました。

無月経は、かなり前から続いていましたが、カナダ留学というものすごくストレスのかかる生活をしていたので、仕方ないと思っていました。

留学期間の途中で、胃潰瘍になったこともあったので、上記のような不調もやはり「胃のせい」と思っていたのです。

こうした遠回りをしたので、初めて拒食症と診断されるまで、数ヶ月がかかってしまいました。

私の克服経験談は、すごく長くなりますので、動画にまとめています。

【動画】摂食障害の克服経験談