【拒食症】食べられないのは病気のせい?

摂食障害の原因で克服に導くカウンセリング。

*「病気が言わせているんだよ」は、本当ですか?

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

「摂食障害のおばけ」という言葉のほうがご存知の方が多いかもしれませんが…

今の症状を、「自分」じゃない「他のモノ」のせいにしていませんか?

・病気がそう言わせているんだよ
・病気のせいで食べられない
・また《病気の声》が強くなった…etc.

心理学的には、こうした考え方を【外在化】と呼びますが、私はカウンセラーとしても克服経験者としても、【違和感】しかありません。

今回は、

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食べられないのは摂食障害のせい!?
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について、改めて考えていきます。

摂食障害の治療法として、「病気と自分を切り離して考えたほうがいい」という「外在化」の考え方を聞いたことがあるかもしれません 。

しかし、本当に「切り離すべき」でしょうか?

「病気のせい」という言葉の裏にあるもの

「食べられないのは摂食障害のせい」と思うと、実はラクになるかもしれません。一時的には。

しかし、「摂食障害おばけ」という表現で病気を外在化することのデメリットに気づいているでしょうか。

一時的に「ラクになる」部分があっても、本来、「病気と向き合う」のは、他ならぬお嬢様自身です。

摂食障害を「自分の一部」と考える回復のコツ

カウンセラーとして、摂食障害を「お嬢様の一部」として捉えることが、真の回復への一歩だと考えています 。

(1)「病気の自分」を認めること:

お嬢様が「病気の自分」を認め、受け入れることが回復の始まりです 。

病気と思えない、病気と認めないことが、「休まず動き続けてしまうこと」にもつながっているのではないでしょうか。

摂食障害は病気です。
お嬢様自身が病気なのですから、きちんと休養を取ることは回復には必要不可欠です。

▼卒業クライアント様の声

【ご卒業★過食嘔吐】休む・何もしないことへの罪悪感がなくなりました
摂食障害専門カウンセラーが、クライアントの卒業アンケートを紹介。過食嘔吐は治る病気であり、適切なカウンセリングと継続的な取り組みで回復可能。卒業基準や治療の重要性、回復への道のりを解説。

(2)身体の辛さにも目を向ける

摂食障害の身体は、本当はツライはずです。
拒食症でも、過食症でも、です。

「自分」がツライのですから、「自分」をケアすることが必要になるのです。

(3)心のSOSを感じ取る

摂食障害とは、食べられない状態・食べ続けてしまう状態の全体をさす言葉です。

心の不調

食の症状

という一連の流れが、お嬢様一人の心と身体の中で起こっているのです。

SOSを発しているから、食べられない・食べ続けてしまうという状態に陥っているのです。
摂食障害だから食べられないのではありません。

ココ、きちんと理解していただくことが【超重要】です!

*「摂食障害」とは「お名前」に過ぎません。原因ではなく。

これらは、お嬢様の内面にある感情や過去の経験と向き合うプロセスであり、そうした「向き合うプロセス」無しで本当の回復は無いと考えます。

過去・現在・未来はつながっている

*過去と向き合うことは、克服後の未来に向かうこと。

回復とは、過去の出来事や感情を整理し、未来へと向かっていくことです 。

摂食障害の現在の姿は、過去の結果でしかありません。
治すために、ほんとうに過去を見ているでしょうか。

そして、自分の未来のために、自分の過去を整理していくのです。

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「食べられないのは摂食障害のせい」ではないことが、ご理解いただけましたでしょうか。

心のSOSだから、食べられないのです。
心のSOSは過去の「なんらかの」積み重ねです。

「摂食障害のせい」という考え方をやめて、摂食障害を「自分事(じぶんごと)」として捉え、向き合う覚悟を持つことが、お嬢様自身にも、お母様にも必要なことではないでしょうか。

過去と向き合うカウンセリング、こちらでご提供しています。

摂食障害:継続コース(お母様・ご本人様)
拒食・過食症状ゼロ、摂食障害の《卒業》をめざすカウンセリング。じっくり向き合いたい方向け。オンラインカウンセリングで、全国対応です。高校生の娘を持つお母様方にご好評いただいています。