摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
会社の飲み会。
友達とのランチ。
摂食障害の方が悩む場面は、
そのまま対人関係が大きくかかわっていますよね。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
いつも自分の中で決めたカロリー内で自由なタイミングで食べたく、
1日過食(カロリーオーバー)せずに自分の満足できるものを食べることができると安心します。
そんな生活してると職場や友人との会食、飲み会、特にコース料理が苦痛です。
人とあって話すのは好きなのですが・・・
出来るだけ食べず、飲み物だけにしようかとしてしまいます。
理解してもらえる友人と会うときはコーヒーだけにしています。
綾子さんはどのようにして会食、飲み会を乗り切ってきましたか。
ご質問をありがとうございます。
私が乗り切った方法は・・・
特にありません。
大学院生だったので、飲み会は歓迎会などはありましたが、
それほど多くありませんでした。
もっと悩んだのは実習先でのお昼でした。
児童の前で食べるため、
完食しないといけない・・・という話を聞いていたので、
それはそれは恐怖でした。
けれど、私のことを特別扱いする人はいませんでした。
当時は嫌でたまらなかったですが、
「イチ学生」として考えれば、当然だったと思います。
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1.仕事えらびも、回復のポイント
2.「理解してもらう」を、いつまで続けますか?
3.治ることは「今の安心」を抜け出すこと
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1.仕事えらびも、回復のポイント
これ、見落としがちですが、とても重要です。
会社によっては、
飲み会が盛んだったり
残業が当たり前だったり
女性がおおい職場
男性がおおい職場・・・イロイロあると思います。
まず、職場を選ぶということも
あなたの回復には必要なことなのです。
摂食障害になる前から働いていた方も
あなたは選んでいい立場なのです。
そして、まだ学生だったり、
仕事から離れて長い方・全く働いた経験がない方は、
「手に職」をオススメします。
自営業だとわずらわしい横の関係も縦の関係もありません。
「おつきあい」が無いのです。
けれど、「手に職」「自営業」であっても、
必須のものは2つあります。
・コミュニケーション力
・体力
だから、やっぱり治ることなんです。
2.「理解してもらう」を、いつまで続けますか?
以前のブログ記事にも書いていますが・・・
周りから正しい理解をしてもらうことは大事です。
けれど、それは「一時的なもの」と思えていますか?
周りからの理解は、ケガをした時の「松葉づえ」のようなものです。
適切な長さの「松葉づえ」を使うことで、
あなたは歩ける範囲が広がります。
けれど、ケガの回復と同時に、
「松葉づえ無し」で歩く練習も必要なのです。
そのタイミングを見極めることがとても大切ですし、
早すぎても・遅すぎても、上手くいかないと思います。
だからこそ、あなたの治療者(医師・カウンセラー)と
じっくり話し合ってみてくださいね。
そして、摂食障害カウンセリングでも気になるのが、
親子共々、「松葉づえ」が当たり前になってしまっている状態です。
ずっと「松葉づえ」がを使うことが当たり前の状態は、
ずっと摂食障害で居続けることを意味するかもしれません。
どうか、一時的であることを忘れないでいてください。
そして、「松葉づえ無し」のほうが、ずっと自由で楽しい世界があることを
あなたにも実感して欲しいのです。
3.治ることは「今の安心」を抜け出すこと
これもよくある質問ですが・・・
今の安心
今のカロリー
今の生活・・・etc。
これを、守り続けることに必死になっていませんか?
残念ながら、いつかは手放さないといけないのです。
手放す時が、自動的にやってくるものではなく
あなた自らが決心して手放す必要があることかもしれません。
いつの間にか気にならなくなる場合もありますが、
それは少数かと思います。
カロリーを守った生活が、
今のあなたにとっては安心かもしれません。
けれど、「たのしい」ですか?
人と付き合えず
人と一緒に働けず
人と一緒に遊べず・・・
その生活が「たのしい」ですか?
その生活をずっと続けたいですか?
今すぐ何もかも改善出来なくてもいいです。
でも、何かを変えていく・開始するのは、あなた自身なのです。
摂食障害とは食の病気ではなく、◯◯方の問題なのですから。