摂食障害の原因をまわりに押し付けていませんか?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

休日のある日、
外出先から地下鉄に乗りました。

地下鉄の中で本を読みながら、
次の目的地に向かっていました。

途中の駅で、10人以上の中学生(男女)が、乗ってきました。

一気にガヤガヤ・ざわざわ。。。

私の左隣に何人かの男子中学生が座った時、
私の右隣が空いていました。

1人の男子中学生から言われました。

「(席を)ずれて貰っていいですか?」

さらに同じ長椅子の右端に座っていた初老の女性が

「もうすぐ降りるから」

と、中学生たちに席を譲りました。


・・・コレ、おかしいと思いませんか?

明らかに健康的な体つきの中学生で、
部活帰りの服装と持ち物で、

ざわざわ騒ぐだけではなく、
周りの乗客に席を譲らせる姿。。。

自分より、周りを動かし
自分が疲れているから、座って当然という意識。

友達とおしゃべりがしたいから
友達と一緒に座りたいから

だから、周りの乗客のことなんて、どーでもいい。

そんなイマドキの中学生の姿を感じました。

けれど、私は学校を責める気持ちは沸きません。

何か問題が起こると、 すぐに学校が責任を問われる世の中ですが、
私は、どんな問題も家庭次第だと思っています。

学校というのは、一時的に通う場所でしかありません。

どんな年齢でも、帰る場所は、家なのです。
家には、毎日帰るのです。

これは、摂食障害も同じです。

厳しい部活に入ったから。
習い事の先生に痩せるように言われたから。
学校で、「デブ!」とからかわれたから、、、

だから、摂食障害になったんだ。

そんなふうに勘違いしやすいですし、
摂食障害の原因は、「これだ!」と決めつけたり
周りの人のせいにしておくことは、とてもラクなことだと思っています。

けれど、、、
家庭という足元をみていますか?

家で、どれだけ話を聴いていましたか?
どれだけホンネで話す習慣がありましたか?
家族の中で、言いたいことを自由に言える空気がありましたか?

多くの摂食障害に悩むご家庭では、すべてにYesとは言えないはずです。

言えるは、癒えるだからです。

言えていれば、
キズついた心は癒され
摂食障害の発症はないからです。

今からでも遅くありません。
聴くという姿勢、改めていきませんか?