*ワッフルと友人からもらったハーブティー
摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
拒食の時も、
過食の時も、
「市販のお菓子」を避けていた時期が長かったです。
和菓子は、なんとなく身体にイイような気がして、小豆は食べられていましたが・・・
長い間避けていたのは、小麦粉菓子。
ケーキ
ドーナツ
クッキー・・・etc.
ケーキ屋さんのケーキを食べるようになってからも、
「市販のものは、良くない」という思い込みによって、
ずーっと避けていました。
確かに、良質な材料を使った食べ物は、美味しくて、身体にもいいのかもしれません。
でも、摂食障害になる前は、フツーに食べていたものまで、「敵」になっていました。
摂食障害なんて無縁だった高校時代、
土曜日のお昼には、友達とマックに行って、
普通のセットでは物足りなくて、100円プラスして「シェイクセット」(笑)。
部活も特にやっていないのに、授業帰りにはお腹がすいて、ミスドでドーナツ(笑)。
体に良い・悪いよりも、
友達とペチャクチャ喋って、
どうでもいいことで笑って、
パクパク食べていることが、
とても楽しかったのです。
だからこそ、摂食障害の自分は、とても悲しかったです。
「良質のものしか食べない」と決めている自分。
高校時代の自分が好んで食べていたものが、「食べてはいけないもの」に変わっている現実。
周りの友達は、変わらず好きなものをパクパク食べている姿・・・etc.
白砂糖も
小麦粉も。
フツーになりたい自分と
フツーになるのが怖い自分。
治りたい自分と
治るのが怖い自分。
「市販のお菓子を食べられるようになる」といった、
当たり前すぎることが、自分の中で本当に当たり前になるまでに、
とてもとても長い時間がかかりました。
いつ・どんなふうに、食べるようになったのかは、正直覚えていません。
でも、上記のような、市販の焼き菓子をフツーに食べるようになって、それが楽しくなりました。
きっと、過食を続けるあきらめが、自分の中に生まれたからかもしれません。
普段、どんなに制限していても過食してしまう。
過食すれば、普段避けていた食べ物こそ、大量に食べてしまう。
だったら、普段からフツーに食べてもいいんじゃないか・・・。
そんなふうに思ったのかと思います。
フツーに食べる。
フツーに食べても、別に太らない。
当たり前のことですが、摂食障害の頃の私には信じられなかったことです。
大阪のドーナツ物語