摂食障害と「とろろ蕎麦」。

カウンセラー中村綾子です。

摂食障害の頃って
食べちゃいけない
カロリーは●kcal
というキツイしばりや思い込みがあるだけではなく

お金をつかっちゃいけない
楽しんじゃいけない
ラクしたらいけない

など

いろんな禁止があって
心がぎゅうぎゅう詰めの中、生きていましたね。

今回取り上げるとろろそば。

摂食障害の頃
早すぎるひとり暮らしをしていた頃の話です。

自炊をしようと思っても
全然身体は動かず

きちんと作って食べるという生活にも
手作りにも憧れても
全然できなくて

それなら
「買ってきて食べればいい」
「ひとり暮らしなんだから自由じゃない?」
という声が聞こえてきたけれど

制限と禁止ばかりで埋め尽くされた摂食障害の心には何も響かなくて

食べちゃいけない
買っちゃいけない
お金を使っちゃいけない

そんな言葉が自分の中だけで繰り返し湧いてきて

でも
何かを食べないと
すごい反動で
すごい過食になりそうで

何なら食べられるのか
何なら許せるのか

グルグル考えて
必死で考えて 

ようやく
重たい身体を動かして
1番近くのコンビニへ。

一応、ヘルシーで
許せる範囲のものが
とろろそば。

帰宅して
すぐに完食。

満たされるより
後悔ばかり。

コレって
自分でソバを茹でたら
ずっと安く済むんだろうな。

いつも市販の麺つゆさえ避けているけど
「とろろそば」の麺つゆも
相当、味が濃いよね。。。

「とろろそば」1つ。

散々悩んで迷って買って食べたのに
満足できない摂食障害時代の思い出でした。

……

コレを思い出したのも
冒頭のとろろそばを食べたのも
つい最近のことです。

この日は
なんだかすごく忙しくて
バタバタバタバタ。。。

お昼は買ってこよー。

そう思ってコンビニに行くと
さっぱりしたとろろそばが光り輝いていました(笑)。

なつかしいなー。
昔はコレばかり食べていたよねー。

と思いながら購入しました。
食べてみて、、、

コンビニの進化を感じました(笑)。

私の摂食障害時代は、とろろがビニール袋に入っていたと思います。
イマドキのとろろは、別トレーに薬味と共に盛り付けされていました(笑)。

とろろ蕎麦は、やっぱり美味しかったです。
きっと、あの頃も。