タイトルでは、「体重の回復」と記載しましたが…拒食に限らず言えることです。
こんにちは!
摂食障害専門カウンセリング中村綾子です。
国家資格・公認心理師を持つ唯一の摂食障害専門カウンセラーです。
さて…
過食がおさまったのに、やる気がでない
体重が標準体重になったのに、気持ちはますますネガティブ
過食嘔吐していないけど、これまで以上に気持ちがモヤモヤ…
そんな風に悩んでいませんか?
こうした悩みこそ、病院もふくめ、周りにはなかなか分かってもらいづらいことですよね。
見た目、元気だから。
見た目、症状ないから。
見た目、悩んでいなさそうだから。
そう思われてしまうからこそ、ますます心はツライんですけどね…。
タイトルでは「体重の回復」を1つの例として記載しましたが、拒食・過食・過食嘔吐のすべての共通するものとして、お読みいただければと思います。
【拒食症】体重なんて回復しなければよかった・・・!?
体重だけが増えて、太って、でも全然楽しくない。
そんな時に抱きがちなのが、「体重なんて回復しなければよかった」です。
同じように
・治らなければよかった
・拒食・過食をしていたほうがずっとラク
・なのために、頑張って治したんだろう…etc.
という感情が沸きやすいですが、ココでも大切なのがご家族のサポートです!
こうしたお嬢様の気持ちと一緒になって、お母様のお気持ちがグラグラになってしまう方が少なくありません(ご家族相談はこちら)
摂食障害の回復は、やっぱり身体ありきです。
拒食症の低体重から、体重が増えて生理が自然回復することは、ホントに大切なことなのです。
心の回復が追い付いていかない時でも、それだけは記憶にとめておきましょう^^
体重が回復しても、無気力が続く理由
拒食症になやんでいる方の多くは、強迫運動を伴っています。
あんまり食べていないのに、歩き続けたり、勉強し続けたり、なぜか元気に見える状態です。
また、いわゆる運動ではなくても、食べる量の少なさを考えれば、日常的な動き(近所のコンビニに行く程度)でも「過剰な運動」になっているかもしれませんが。
拒食+強迫運動の場合は、すっごく無理がある状態ですよね。
振れ幅が大きい状態と言えます。
それが、体重が回復したということは、こうした「振れ幅」が小さくなっていく時、「まぁまぁ食べるけど、あんまり動きたくない」という状態になります。
無気力になるのは回復のプロセスで通過点とは言えますが、「通過点を通過点として終えるために」必要なことがあります。
それが、次です。
生き方・働き方は、「やりたい」とワクワクできますか?
摂食障害の症状がおさまったのに、無気力が続く理由。
それは、
「治った後の世界」が、怖いから。
摂食障害が治ったら、以前みたいに「頑張りやさん」に戻らないといけない。
過食が無くなったら、家でゆっくりしているなんて許されない。
働きはじめて、またぶり返したらどうしよう…
こうした「怖い」「不安」という気持ちが、「元気にならないようにしている」と言えます。
意識的なのか、無意識的なのか、だれにも判別はできないですが、両方あると思っています。
だからこそ、摂食障害をホントに治したいなら症状だけではなく「治った後」に何をやりたいか、どんな生き方・働き方をしたいか、じっくりと考えてみましょう。
私は、就職活動でぜんぜん上手くいかなかった時こそ、1番ツライ時期でしたから。
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