カウンセラーの資格はたくさんありますが、代表的な資格2つを解説します。
公認心理師・中村綾子です。
開業10年目のカウンセラーです(プロフィールはこちら)
カウンセラー・心理士という言葉は、非常に多く使われていますので、なかなか区別が難しいかもしれません。
これから、カウンセラーとして仕事をしたい方が、どんな資格を目指すといいか、どんな資格を持っていると有利なのかについてお届けします。
選択肢は2つ!臨床心理士/公認心理師
心理学ブームとか、心の時代とか言われるようになって、しばらく経ちます。
そのため、世の中にはいろんな心理系の資格が出回っています。
・●●カウンセラー
・▲▲心理士
・●●認定療法士…etc.
中身は色々です。
私は過去に、通信教材でカンタンに資格取得できるものも観たことがあります。
そのため、きちんと心理学を学んで仕事に役立てたいと思うなら、上記のような「いろんな心理系の資格」はオススメしません。
きちんと心理学を学んで取る資格は、2つしかないと考えます。
・臨床心理士
・公認心理師
この2つの違いや、資格取得までの道のりを解説します。
臨床心理士は、民間資格のトップ
臨床心理士とは…
・第1種指定大学院の修了 → 受験資格 → 受験(第1次・第2次)→ 合格 → 登録
・5年毎の更新制
・民間資格
です。
大学時代の学部などは、基本的に問われないです。
私が大学院生だった時には、外国語学部出身の学生もいましたし、心理学未経験の学生もいました。
ただし、大学院入試の面接で突っ込まれる可能性はあります。
臨床心理士としての就職先は、クリニック・病院のカウンセラー、施設、スクールカウンセラーなどですが、いずれも非常勤の求人がメインです。
大学院時代の先輩・同期は、非常勤の職場を3~5ケ所掛け持ちして生活していました。
ちなみに、私は小学生時代から目指していたのが臨床心理士ですが、大学院退学によってあきらめざる得なかった資格です。
公認心理師は、唯一の国家資格
公認心理師とは…
・心理系・唯一の国家資格
・指定の大学→大学院→受験資格→受験→合格・登録
・第6回公認心理師試験(2023年実施)から移行措置なし
です。
受験資格のルートはかなり複雑のため、「区分A」のみ記載しました。
今後の受験生の多くは「区分A」に該当するものと思われます。
公認心理師としての就職先は、クリニック・病院のカウンセラー、施設、スクールカウンセラーなどですが、いずれも非常勤の求人がメインです。
国家資格により、カウンセラー職の待遇改善などが期待されていましたが…残念ながら劇的に変わったという話は、私の周りでは聞きません。
移行措置(最初の5年)で受験した人の多くは「区分G(=Gルート)」でした。
Gルートは、心理学のみながら幅広い分野で5年以上仕事をして、その経験が認められれば受験資格になりました。
このGルートには賛否両論ありますが、心理職以外からカウンセラーとして仕事する場合はそれなりの事前訓練は必要になるかとおもいます。
事前訓練の1つとして、カウンセリング練習ができる講座をご提供しています。
ちなみに、私は開業5年以上経過した経験が認められ、第3回公認心理師試験をGルートで受験・合格しました。登録証はこちら↓↓↓
長年、これといった資格を持っていないことがコンプレックスだったので、公認心理師を取れてよかったです。
公認心理師取得により仕事が劇的に変わる、ということはありませんが、自ら増やしていった仕事はたくさんあります。
・公認心理師試験の勉強法相談
・公認心理師試験の勉強法に関する電子書籍3冊出版
・公認心理師試験受験生向けのキャリア相談
・公認心理師の開業相談
・カウンセリングが練習できる講座…etc.
この中でも、心理職以外から公認心理師を取得しカウンセラーとして仕事をしたい方には、カウンセリングの練習ができる講座を大変ご好評いただいております。
開業に資格は必要か?
今回のブログ記事では臨床心理士/公認心理師についてお届けしました。
心理学をきちんと学んで身に着けることは大切です。
しかし、その先にどんな仕事・働き方をしたいか?ということが分からないまま、なんとなく資格を取らなければ…と思い込んだり、資格取得がゴールになってしまう方も少なくありません。
もし、このブログ記事を読んでいる方がひとりで開業したいと考えるなら、資格は必須ではありません。
資格があってもなくても、カウンセラーとして開業できます。
・どんな資格を目指すか
・どんな働き方があるか
・どんな仕事が合っているか
これは、実際に働いている人に直接聞いてみることが1番の近道ではないでしょうか?
私がカウンセラーとして再出発する前にも、複数の開業カウンセラーのもとに会いにいきました。
直接聞いてみたい!という方は、こちらをオススメします。⇒開業相談