摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
痩せたい!
痩せたい!
過食で増えた体重に嫌気がさして
人とあうことを避けてしまったり
人と上手くいかないことを体型のせいにしたり
いろんな場面があるかと思います。
そして、多くの場合、悪循環に陥っているみたいです。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
私は今、過食の症状にあります。
最近フリースクールに通いはじめ、家にいないときは過食しません。
でも、休んだ日なんかに、だらだら食べ過ぎてしまいます。
気づけば1500kcalとか一気に食べています。
そして、拒食前よりも7キロも重いです。
ただオシャレしたいだけなのに、ただ自信を持ちたいだけなのに。
今ストレスになるものはありません。
しいていえば、過食が治らない、痩せられない事です。
どうしたらいいですか?
ご質問をありがとうございます。
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1.痩せようとするから、痩せられない
2.「痩せたら自信が持てる」ですか??
3.不安に正直ですか?
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1.痩せようとするから、痩せられない
必死で、食べる量を減らそうとしていませんか?
決めたカロリーを守るために、頭の中はいつも数字でいっぱいになっていませんか?
そして、ストレスを増大させてしまうのです。
ストレスは、身体の代謝を悪くしてしまいます。
さらに、ガマンばかり続けば、反動がくるのは当たり前です。
だから、痩せようとすればするほど、痩せられないのです。
必死のダイエットよりも大切なのは、
心が落ち着いた状態を保っていくことです。
必死のカロリー計算ではなく、
「おいしいなぁ」と感じながら食べられるようになることです。
・・・
私も、「痩せないといけない!」と
必死で痩せようとしていた時期があります。
食べたくても「食べちゃダメ」と自分に思い込ませて。
動きたくないのに、「痩せたい!」だけで必死に動いて。
でも、全然痩せませんでした。
ジムに通っても
手に入れたのは、フラフラの身体だけでした。
お昼ごはんを抜いても
低血糖で震えるだけでした。
結局、ある結論にたどり着きました。
「何もしないことが、1番痩せる」
特別に痩せようとしないから、
ストレスが増えることがありません。
「◯キロ痩せる」という目標もないから
いつも気分よく過ごすことができます。
そして、「何もしないこと」だから、
この先もずーっと続けられます。
だから、何もしないことが
低コストで快適に過ごせる方法なんです^^
2.「痩せたら自信が持てる」ですか?
体重が5kg減ったら
望む身体になるのでしょうか?
5kgで無理なら、
7kg、10kg痩せたらいいのでしょうか?
減ってほしくないところが減って
増えてほしいところが全然増えなくて・・・ということは、よくあるのです^^;;
体重の増減と理想の身体は、別ではないでしょうか?
そして、自信って、ホントは条件付きでは無いんですよね。
どんなに痩せても
どんなにキレイになっても
もっと痩せている人はいるし
もっとキレイな人はいるんです。
だから、もっともっとを追い求めているうちに、
自分というものが分からなくなってしまうのです。
自信とは、自分の内側から湧き出るものです。
痩せていても、痩せていなくても
何かが出来ても、出来なくても
何を持っていても、持っていなくても
あなたが、あなたでいることとは関係ないのです。
あなたが痩せても、
誰も気づいてくれないかもしれません。
あなたが太っても
誰も気にしていないかもしれません。
それなのに、体重だけを絶対視してしまっていませんか?
3.不安に正直ですか?
摂食障害カウンセリングでもよくありますが・・・
すぐにYESといってしまうタイプの方がとても多いです。
YESというか、「いい返事」をすることが習慣になり過ぎている印象です。
「調子どう?」
「はい、いいです」
摂食障害カウンセリングでも、こうしたやり取りがあります。
でも、よくよく話を聴いていくと、全然調子がよさそうじゃない・・・
それを指摘すると、
「実は・・・」とさらにイロイロと話が出てくるんです。
不調なことがダメなんじゃなくて、
不調なのに「調子良い」と答えてしまうところに、心の習慣を感じるのです。
ご質問には、「ストレスは無い」とのことですが、
ホントに「ストレスが無い生活」ってあるのでしょうか?
何もない状態から過食がいきなり起こるのではなく、
「何か」があるから、過食が起こっているのです。
繰り返し書いていますが・・・
摂食障害とは、心の病気です。
摂食障害とは、「過食する病気」ではありません。
摂食障害とは、「痩せられない病気」でもありません。
心のモヤモヤ・不安
↓
食へのこだわり・体重への絶対視
この全体を統括した言葉が、摂食障害という病名にすぎません。
病名がついても、つかなくても、
あなたの心がしんどいことに、変わりないのです。
今の学校、どう思っていますか?
他の学生と比べたくなる時って、どんな時でしょうか?
この先、やりたいことは見つかりましたか?
家は、居心地のいい場所になっていますか?
治療者(主治医・カウンセラー)とは、信頼関係が出来ていますか?
普段の食事は、3食、問題なく摂ることが出来ていますか?
一人前の量を食べることに抵抗はありますか?
私が考えるカウンセリングとは、問いかけです。
あなたが、あなた自身の答にたどり着くために、
様々な方面から、いろんな質問をさせていただきます。
そして、ベストな答が、あなた自身にあることを、
私は知っているからです。
不安でいい
不安がいい
不安だからいい
不安に正直になっていきませんか?