心療内科のカウンセリングを嫌がる娘に、待っていてもいい?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

娘が治そうとしないんです!
娘が病院を拒否するんです!
娘が病気のままでいたいと言うんです!
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こうした声は、お母様方からとてもよくあります。
たしかに、娘さんを目の前に、とてもツライ状況かとは思いますが・・・

忘れがちなことを、見直していくチャンスでもあります。

ご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

心療内科のカウンセリングを嫌がる娘には、
病院には行く気になるまで待っていてよいでしょうか?

ご質問をありがとうございます。

メールの文章だけのご質問なので、すべては分からないですが・・・

文面から推測するとちょっと勘違いされている部分もあるかなぁと思います。

勘違いについての解説を含め、以下の3つから考えていきます。

1.心療内科って、何をするところ?

摂食障害は、心の病気だから、
「心」って書いてある、心療内科に行こう!

心療内科の先生なら、きっと優しく話を聴いてくれるはず!

学校から紹介された心療内科なら、安心なはず!

そんな期待を抱いて、「摂食障害だから病院へ!」と思っていないでしょうか?

たしかに、心療内科という言葉は精神科よりずっと敷居が低い印象があると思います。

また、心療内科というイメージは、とても優しく穏やかかもしれません。

ですが・・・

実際の中身を知っていますか?

ほとんどの「心療内科という看板を出しているクリニック」は、精神科です。
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心療内科の中身は、かなり千差万別です。

心療内科だから、「内科」ばかりの経歴の医師だったり、
薬中心で、「話を聴く」が無かったり
たくさんの患者で待ち時間だけでぐったりしたり
体重測定だけが「治療」だったり

いろーーーんな心療内科があります。
私は、10回転院しています。

大抵のクリニックは、精神科と心療内科の両方を記載しています。

また、◯◯科・◯△科・心療内科といったように、心療内科「も」診れる、という意味していることもあります。

また、「心療内科=カウンセリング」ではありません。

心療内科の中には、カウンセラーが常勤している場合もありますが、
すべてのクリニックにカウンセラーが居るとは限りません。

心療内科に行ったら、カウンセリングを受けれる、というのも違いますし、

カウンセリングを受けるには、心療内科に行かなければ・・・というのも違いますし、

心療内科に行ったからといって、カウンセリングが必要と判断されるとは限りませんよね^^;;

だからこそ、
受診前の準備は、とても大切なのです。

そして、あなた自身が、「心療内科」に何を求めて、
どんな治療者と出会いたいのか、書き出していきませんか?

2.カウンセリングが「合わない」場合とは

カウンセリングという言葉の響きは、
かなり魅力的だと思いますが・・・

カウンセリングが「合わない場合」もあることはご存知でしょうか?

カウンセリングのやり方が合わない場合と、カウンセリング自体が合わないタイミングがあります。

■カウンセリングのやり方が合わない場合

これは、カウンセリングの流派ともいうべき「やり方」についてです。

1人ひとりのカウンセラーは、
異なった考え方を持っています。

勉強してきた背景も異なります。
何より、摂食障害をどう理解しているかは、大きく違います。

そのため、カウンセリングのやり方は千差万別です。

・日常的な問題解決で、短期治療を目指したり
・幼少期からの親子関係のやり直しを家族ぐるみで取り組んだり
・絵画や遊びを取り入れて、心の問題と向き合ったり・・・etc.

カウンセリングを受けるあなた自身が、事前にしらべ、吟味し、自分に合うか合わないかを見極めていく必要があります。

だからこそ、「カウンセリング」という一括りにしてしまうことに、リスクを感じるのです。

ちなみに私が行っているカウンセリングは、家族関係から摂食障害という病気の発症を捉えてます。
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摂食障害に悩んでいる状態は、これまでの無理な頑張りの結果であり、無理な頑張りをしなければいけない「何か」があったことと考えます。

そのため、家族関係の改善こそが、症状の回復につながり、また仕事や学校という社会適応にもつながっていくと考えています。

■カウンセリング自体が合わない場合

これは、心身の状況とカウンセリングのタイミングです。

よく言われるのは、低体重すぎる場合です。

低体重で命がキケンな時に、心とじっくり向き合っていく余裕はありません。

命がキケンであれば、否応なしに命を救う治療が優先される必要があるのです。

まずはお嬢様の回復段階を見直していきましょう。

3.お母様にできること、やり尽しましたか?

「娘を、病院につれていかなければ!」
「病気なのに、治りたくないなんて!」
「入院になってもいいの!?」

家の中で、毎日のようにこんな母娘バトルが飛び交っていませんか?
それなのに、摂食障害の娘さんは一向に動こうとしない・・・

よくあるパターンです^^;;

だからこそ、お母様自身が動くタイミングなのです。

家族の中で、たった1人本気で取り組む人がいれば、摂食障害の回復は始まります。

お母様が、その1人になってください。
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お母様は、摂食障害という病気では無いかもしれません。
けれど、何らかの「生き辛さ」を抱えていないでしょうか?

お母様は、食べることは自由かもしれません。
けれど、誰にも話せない苦しみで、心が押しつぶされそうになっていませんか?

だから、お母様自身が、治療者と出会ってみてください。

お母様が、話すことでラクになる経験を重ねていくこと。
お母様自身が、自らの生き方と向き合い、見つめ直していくこと。

これは、決して1人だけで出来る作業ではありません。

だから、治療者(医師・カウンセラー)が必要なのです。
何から始めたらいいか迷ったら、こちらをオススメします。