アイスクリーム好きは、夏はますます楽しいです(笑)。
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
拒食症と体重。
切っても切れない関係ですよね(^^;)
非常にご相談が多い内容ですので、私もセミナーや動画なども複数ご提供しています。
↓↓↓
●【5日間メール講座】拒食症:体重の悩み解消!(お母様対象)
拒食症で通院していると、とてもよく言われるのが
・体重が増えれば考え方が変わる
・体重が増えると、食べるのが怖くなくなる
・体重が増えると、ラクになる
です。
しかし、本当にそうでしょうか。
今回のブログ記事では「体重が増えれば考え方が変わる」について取り上げます。
拒食症:「体重が増えれば考え方が変わる」と言われる理由を考える
答はかんたんです。
医療現場において、拒食症治療のゴールは体重回復だからです。
体重という数値で判断できる、わかりやすい指標がすべてのゴールになります。
拒食症による栄養不足で脳が委縮したり徐脈になったりすることはあります。
たしかに、栄養不足が回復すれば、正常に頭が働きやすくなったり全体の循環も改善すすることは期待できます。
一方で、拒食症の原因について目を向ければ、体重の回復だけで「すべてOK」にはなり得ないのです。
拒食症は、発症前の数年~数十年にわたって、積み重なった心の問題が限界に達した状態に過ぎません。
拒食症の原因ついて深堀するのは、治療者側にも非常にエネルギーを必要とします。そのため、一般的な保険治療では、ほとんど行われないのが現状です。
拒食症の原因について考えたい方は、当オフィスの継続コースをお薦めします。
⇒継続コース
【経験談】体重が増えて、心がますます辛くなった理由
これまでの卒業クライアント様の実例を出したいところですが…プライバシーの都合上、公にできないのが残念なところです。
その代わりに、私自身の拒食症からの体重増加についてお伝えします。
拒食症の入院もあり、大学病院精神科の主治医からは
「体重が増えれば、考え方が変わる」
「大学院に行くには、体重38kg」
と繰り返し繰り返し言われていました。
この体重38kg絶対説ともいうべき、繰り返し言われ続けていたので、私もある意味「洗脳」されたような状態に陥りました。
体重38kgという数字のインパクトが強すぎて、「その体重になれば大学院に行っていいなら、それ以上0.1kgも増やしたくない」という気持ちでいっぱいでした。
拒食から過食が始まったので、30kg台だった体重が
38kg
40kg
45kg
50kg…
とどんどん増えていきました。50㎏を超えても、心が楽になることは全くありませんでした。
それよりも、裏切られた気持ちでいっぱいでした。
体重が増えればラクになるのではなかったのか。
体重だけ増えて、心がもっと辛くなる。
体重が増えても気力がわかず、体力もつかず、不眠も治らない。
体重が増えたいった時期が、最も追い詰められた時期でした。
カウンセリングを受ければ、「体重が増えること」を受け入れられるのか?
カウンセリングについて魔法のように考えてしまうと、大抵は期待外れですから要注意です。
カウンセリングを受ければ●●になる、ではなく、カウンセリング受講によって「考えるきっかけ」が手に入る、と捉えていただきたいと思っています。
「考えるきっかけ」により、次のカウンセリング日まで、自分と向き合い、家族と話し合ったり、考え続けたりして、その結果、だんだん考えが深まってきたり変わってきたりするのです。
「体重が増えること」についても、同じです。
体重を受け入れる前に、自分を受け入れること。
自分を受け入れる前に、自分を受け入れてもらえる実感が持てるようになること。
やはり、ここでも親子関係が重要になっていきます。
自分を受け入れてもらえているという感覚は、親子の中で芽生えるものです。
幼い頃を思い出してみてください。
目の前の人(多くの場合は親)が、与えてくれる食べ物に疑問は無かったはずです。
反抗しても見捨てられないという確信があったからこそ、イヤイヤ期~反抗期を経験しています。
これが「受け入れられている」という感覚です。
何かができても出来なくても
上手くいっても行かなくても
自分は自分として愛され、受け入れられているという実感。
それが、家族の中で芽生えることが大切なのです。
お母様からのアプローチで変わっていくことが期待できます。
卒業クライアント様の声をぜひ読んでみてください。
【ご卒業・母親カウンセリング】摂食障害の娘が、私に楽に生きていくための道を探すきかっけをくれました。
「私自身や家族に問題があるとは考えていませんでした」というお母様の言葉、じんわり感じてみてください。