【摂食障害と食生活】健康的な食事じゃないと受け入れられない?


拒食症・過食症を【卒業】した後のリアル食生活です(笑)。先日の朝ごはんは、ドトールのシナモンロールでした!

こんにちは。
中村綾子です。

拒食症・過食症に共通するのは、「食べるのがコワイ」ですが(表面的な悩みとして。根本は心の問題。これも共通)…

過去のブログ記事でも取り上げているように、炭水化物は標的になりやすいですし、カロリー制限もよくあります。

拒食・過食の「お米が食べられない」

【摂食障害と食パン】過食衝動を1番起こしたものが、フツーになった話

【摂食障害の克服】カロリー計算を辞めたいのに、辞められない

きちんと食べられないから、身体の改善が難しかったり、反動で過食になったり…いろんな弊害がでやすいです。

一方で…

摂食障害になってから、栄養学を勉強して、勉強すればするほどハマってしまい、今度は「健康的な食事しか食べられない」という状態に陥る方も少なくありません。

摂食障害から健康食にハマる「落とし穴」とは

きっと厳格な健康食を続けられているうちは平気かもしれませんが…

何らかで「いつもの健康食」が用意できなかったり(時間的、物理的に)、いつのまにか健康食がストレスになっていたり、周りの人から批判されたり(同居の家族など)…

ということが続くと

健康的な食事を続けてきたのに

心はストレスでいっぱい
反動でジャンクフードを過食してしまう
甘いものが止まらなくなる

という状態に陥ってしまうかもしれません。

摂食障害が治った後の食生活:栄養バランスよりも「食べたい物」


ぜんぜん自慢できる食生活ではないですが…先日メルマガでもお伝えした通り、ドトールのパンにハマっています。写真は、とある日の朝食です。

ドトールの「シナモンロール」
ジャスミン茶(いつも)

その後、もうしわけ程度にプチトマト(残っていたので)

以上でした(笑)。

別の日は、写真を撮ろうと思って、家にあったみかんも置いてみました。

ドトールのあんぱん
みかん
緑茶

以上でした(笑)!

この日はジャスミン茶ではなく緑茶をえらんだのは、なんとなく「和」の感じだったので。

みかんは、一応食べようと思って置いてみたのですが…結局、食べなかったような記憶が。。。「別に、いらないかなぁ」という気分で。

一応、普段は栄養バランスも意識しようとは思っていますし、野菜も食べようと思っていますが…

摂食障害から卒業して10年以上経過した今は、「食べたい!」を叶えることが最優先の食生活です。

摂食障害時代:「食べたいVS食べちゃダメ」の葛藤から自由になるまでの道のり

たぶん、摂食障害から治ろうとしている時、

食べたい物
食べちゃダメなもの

という狭間で苦しみ続け、その葛藤がだんだん大きくなっていったのだと思います。

葛藤がはげしくて、反動で過食したり、上手く食べられない自分に悩んだり、もう一生食べたいものが食べられる自分に戻れないのでは…と落ち込んだり、摂食障害時代はいろんな感情を味わい尽くしました。

でも、「食べたいVS食べちゃダメ」という葛藤を続けて、何の意味があるんだろう?とどんなに考えても、そこに意味なんてなくて、誰にも理解されないけれど誰からも言われていない自分だけのルールを必死に守って疲れてイライラしている自分だけが存在して…

「食べたいVS食べちゃダメ」という葛藤を、辞めたくてたまらないのに辞めるのが怖くて…

今度は「辞めたいVS辞められない」という葛藤が始まって、ますます苦しくて、もう自分では何をやっているのか分からないほど悩み続けて

それでも「ふつうに戻りたい」という気持ちだけはあったので、

・ぽっちゃり体型だけれど楽しかった高校時代を思い出したり

・20代という時間を失い続けることだけはイヤだと思ったり

・親が定年退職なのに、このまま自分はどうなるのか…と不安に襲われたり

・カナダ留学までしたのに、無職やバイト生活だけで終わりたくないと思ったり

いろんな感情があって、「食べたいVS食べちゃダメ」という葛藤も、「辞めたいVS辞められない」という葛藤も、なだめるように、すこーしずつ、すこーしずつ仲直りしていくような感覚で

自分で自分に「食べてもいいんだよ」といえるようになっていったのだと思っています。

こうした気持ちの変化の背景には、「食べること」への取り組み以上に「過去の整理」をしてきたことが有効だったと思っています。

それが、摂食障害専門カウンセリングでお伝えしている「過去の捉えなおし」です。

図解を含めてYouTube動画でお話ししているので、食べることの回復が進まない方は、食べることに取り組むことを一旦休憩してみてもいいかなぁと思っています。

食べること以上に「過去の捉えなおし」に力を注ぐことで、摂食障害の原因や根本的な部分が見えてきたり(見えることで辛くなるものですが)、「ホントに治らなければ」と思えるかもしれません。


「過去の捉えなおし」をして、摂食障害の【卒業】をめざそう!
⇒【卒業】を目指す継続コースのご紹介です。