摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害と仕事。
これについては、何度も取り上げている話題です。
摂食障害の症状がひどくなって
続けられない場合も
これ以上仕事したら、
摂食障害が治らないという危機感から
仕事を辞められる場合も
摂食障害とちゃんと向き合おうという決意から
退職を選ばれる場合も
イロイロあると思います。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
仕事も辞めましたが早く働きたくてたまりません。
働くには健康を取り戻すことが最優先する事と思えるようになりましが、
治すには何をしたらいいのかさっぱりわからず焦って不安になるばかりです。
綾子さんは、どうやって「ゆっくり休んでいいんだ」「自分は改善に向かっている」と
感じることができましたか?
ご質問をありがとうございます。
「ゆっくり休んでいいんだ」と思えたかどうか
自宅療養をどのように考えていたかについては、
これまでにもたくさんの記事で書いていますので、
過去記事を読み漁ってみてくださいね^^
以下の2つから考えていきます。
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1.超シンプルな「治り方」
2.「治るために何をしたらいいか分かりません」を考える
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1.超シンプルな「治り方」
「治らない・・・」と思つめる時
治ることがものすごく難しくて
治った人が別世界にいるような感じがして
特別なことをしないといけない、と思いがちです。
ですが、実際には、
治り方って、ホントはすごくシンプルなんです。
言いたいことを言って
やりたいことをやって
ラクを求めて生きる
ただ、それだけです。
治った状態もですが、
治りつつある時、「言いたいこと・やりたいこと」に気づいていくのです。
追い詰め・追い込むような生き方から、
「ラク」と「たのしい!」を最優先できるようになるのです。
やりたいことをやるために必要なのは、
体力
時間
対人関係
お金・・・
言いたいことが言えるようになるためには、
言ってもいい対人関係
何でも言える信頼関係
「楽しい」を求めて生きていくために、
上記の必要なことプラス、
苦しい生き方と決別する覚悟では無いでしょうか?
自己中だからダメなのではなく
ワガママの全てがダメなのではなく
あなたが、「楽しむこと」を忘れてしまっているから
上手くいかないのです。
その場しのぎの「楽しい」ではなく
本物の「楽しい」へ。
治るって、そんな「楽しい」を1つ1つ増やしていく作業ではないでしょうか?
2.「治るために何をしたらいいか分かりません」を考える
今回のご質問に限らず、
たくさんの「分かりません」をいただきますが・・・
読者さまからも
カウンセリングでも
摂食障害のご本人からも
お母様方からも・・・
でも、私には疑問です。
ホントに「分からない」ですか?
私のアメブロには、1000以上のアドバイス記事があります。
巷には、摂食障害に関する本はたくさんあります。
それでも、ホントに「分からない」ですか?
分かっているけど、分かりたくない
分かっているけど、分かろうとしない
分かっているけど、行動できない
分かっているけど、認めたくない
分かっているけど、「自分はちがう」と思ってしまう
いろんな状態があるのに、
それら全てを「分からない」という言葉で片付けてしまっていませんか?
「分からない」という言葉の根底を見つめているでしょうか?
分からない」と言い続けるだけで、心を無視してしまっていませんか?
私は、多くの「分からない」の根底には、
「怖い」という感情があると思っています。
ストレートに言えば、
分かるのが怖い、ではないでしょうか?
変わるのが怖いから
上手くいかないのが怖いから
傷つくのが怖いから
人からどう思われるか怖いから
そして、
治るのが、怖いから。。。
私は、「怖い」という感情があってもいいと思っています。
変わることに恐怖を感じるのは、普通です。
だって、まだ変わったことがないのだから。
未知の世界に行くのは、誰でも怖いし、誰でも不安ですよね。
怖いなら、「怖い」という言葉を使ってください。
「怖い」のに、「分からない」という言葉を使ってしまうと、
あなたは、自分の気持ちさえも、
どんどん「分からない」にハマっていくのではないでしょうか?
言葉にするということ
言葉に感情を乗せるということ
あなたが、「今の気持ち」を言っても
否定されることはないのです。
あなたが、「察してほしい」と言っても、
周りは分かってくれません。
だから、ちゃんと正直に
ちゃんと言葉にしていきませんか?
自分の正直になるから
自分に優しくなるから
周りは、あなたにもっと優しくなる^^