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【摂食障害】病院に過剰な期待をするのは、やめよう

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

私が拒食症と診断されたのは、約20年前ですが…

 

YouTube動画のために、当時の様子をお話ししていると、はじめて病院に行った頃の気持ちが鮮明によみがえってきました。

 

病院に行ったら、分かってくれるかもしれない
いい先生と出会って、すぐ食べられるようになるかも。
今のイライラした気持ちがラクになるかも

 

といった期待を抱いていました。

 

しかし実際は…

 

それから7年。

 

転院10回しても「分かってくれる先生」には、ひとりも出会いませんでした。

 

摂食障害の年数が経つにつれ、「病院への諦め」が芽生えていったのが逆に良かったと思っています。

摂食障害:病院に行けば、治るのか?

摂食障害専門カウンセリングでお会いするクライアント様の多くは、病院への過剰な期待をいだいている場合が多いです。

 

病院に期待が大きいからこそ、

 

専門病院に行けば、娘は「治りたい」と言い出すかも
拠点病院なら、心のケアもしてくれるはず
テレビに出ていた有名な先生のところに行けば…

 

と奔走してしまう場合が少なくありません。

 

さらに、病院に行きたくないというお嬢様を「どうやったら病院に行ってくれるか?」ということばかりに注力して、大切なものを見失ってしまう場合も少なくありません。

 

*ただし、命がキケンな状態は有無を言わせず病院に連れていくことが必須です。

摂食障害:病院への【過剰な期待】をやめよう

摂食障害の回復のためのただしい知識を身に着けることです。

 

知識

ただしい行動(接し方)

回復

という順番です。

 

摂食障害の回復には、必ず【役割分担】を意識することも「ただしい知識」の1つではないでしょうか。

 

病院:身体
カウンセリング:心
家族:ふつうの家族としての在り方

です。

 

病院
カウンセリング
家族

 

いずれも大事なのです。
役割がちがうから。

 

病院は身体を診るところ。

 

拒食症でも、危険なほどの低体重なら、入院しかありません。
身体の検査ができるのも、病院しかありません。

 

カウンセリングは、心と向き合うところ。
これが出来るのは、【心の体力】ができた後です。

 

家族が「ふつうに接する」とは、摂食障害のお嬢様を特別扱いしないことが大前提になります。

 

ダメなことはダメ
叱るところは叱る
お金を無制限に与えない
学生のうちは、勉強優先
大人になったら働く

 

当たり前のこと、きちんと言えていますか?

 

役割分担については、図解しました。

 

【図解】摂食障害の回復:3つの役割分担で着実な回復をめざそう