【摂食障害の母娘】私が泣くとお母さんも悲しそう

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

何が不安か分からないけれど
何がツライのかよく分からないけれど
何がそんなに悲しいのか、言葉に出来ないけれど・・・

なぜか心がどんより重くて
なぜか涙がドンドン出て来る・・・

摂食障害に悩んでいる最中、
こうした時期が実はとても多いのです。

食・体重以外にしんどいこと、ホントはたくさんあるんです。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

私はときどき自分でも理由がわからず泣きたくなる時があります。

私が泣くとお母さんも悲しそうな顔にしてしまうのが辛いです。

お母さんは、何をしてあげたらいいかがわからないから、そういう顔に
なってしまうらしいのですが、私にも自分の気持ちがわからないため、
ただ泣くだけになってしまいます。

どうしたら泣いた理由がわかって
くるのでしょうか?

ご質問をありがとうございます。

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1.泣くのはダメなこと?

2.大切なのは、安心して泣けること

3.家族の接し方:「何かしてあげる」からの卒業

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1.泣くのはダメなこと?

泣くことをダメだと思っていませんか?
泣いている自分をダメな人だと思っていませんか?

そして、理由が分からない涙を責めていませんか?

私は、泣くこと自体、とても大切なことだと思っています。
なぜなら、感情が外に出ている証拠だから。

きっと、泣くことも出来ない時期があったはずです。
もしかしたら、誰にも見つからない場所でしか泣けない時があったかもしれません。

今は、お母様の前で泣くことが出来るようになったのではないでしょうか?

泣いてもいい
泣いたらいい
泣くことは、とっても大切な「浄化」なのだから。

理由が分からないことで悩んでいらっしゃるかもしれませんが、
理由を探そう、探そうとしても、ツラくなるだけかもしれません。

理由が分からないほど、
心の中には、いろんなゴミが溜まって、
いろんなゴミが混ざり過ぎて、
何がどう関わっているのかさえも、判断がつかない状態と言えるかもしれません。

向き合うということは、
理由をハッキリさせることだけではありません。

あなたが、今の感情と向き合うことなのです。

今、涙している自分
今、理由が分からず困っている自分

そんな自分を、まるごと受け入れてあげませんか?
誰よりも、自分の味方になるために。

2.大切なのは、安心して泣けること

緊張している時
忙しすぎる時
涙は出てこないですよね。

だから、泣けるということは、
少なくとも、その時は感情が緩んでいる証拠ではないでしょうか?

私自身、パン教室をしている時、いろんなことで思い悩んでいた時期がありました。
恩師への手紙の中で、「泣いてばかり・・・」と打ち明けると、
こんな返事をいただきました。

「その状況で、涙がひとつも出なかったら、それこそおかしいでしょ」

この言葉に、改めて涙を流しました。

ツライ時に泣くことをガマンしてしまうと、
心は「感じない」ことを選んでしまうようになるかもしれません。

泣きたい時に、泣くことをガマンしてしまうと、
泣くという表現を奪ってしまうことかもしれません。

大切なのは、安心して泣けること。

安心して泣ける相手
安心して泣ける場所
安心して泣ける時間

これらを確保していくことではないでしょうか?

安心して泣いて泣いて、泣き尽して。。。
それでいいのだから。

一生、泣いているわけではないし、
一生、泣いて何も動けなくなるわけでもない。

泣きたくなるのは、きっと今だけなのだから。
安心して泣いていきましょう^^

3.家族の接し方:「何かしてあげる」からの卒業

今回いただきましたご質問は、
摂食障害に悩んでいらっしゃるご本人ですが・・・

ご質問の中にもありましたように
お母様をはじめとするご家族が、対応に戸惑ってしまう場合が多々あります。

その中の1つが、

・どうにかしてあげないといけない
・助けてあげないといけない
・何をやってあげたらいいの??

といった「◯◯してあげなくては・・・!」という考え方です。

これ、ご家族から卒業していきましょう^^

「してあげる」ではなく、
摂食障害の娘さん自身が立ち向かうためのサポートです。

治りたい気持ちを引き出す関わり
感情を言葉に出せるようになる接し方

ご家族が娘さんの代わりに「治してあげること」は出来ません。
私をふくめ、周りが出来るのは、ご本人が治ることのサポートなのです。
何から始めたらいいか分からないお母様は、こちらをご覧ください。