摂食障害が治るためにガマンも忍耐もいらない。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

過食に悩む人からは、

「過食しないように、ガマンしないといけないんですか?」

「過食衝動が来ても、ガマンしたんですか?」

拒食の方からは、

「『太りたくない』という気持ちも、頑張って抑えたんですか?」

「食べたくない時にもガマンして食べるんですか?」

そして、お母様方からは、


「仕事すれば、ツライことも我慢しないといけないこともいっぱいある」

「自由にさせたら、何も我慢できない子になってしまいませんか?」

なんだか、我慢と忍耐のオンパレードのような声ですよね^^;;
でも、よくいただく声のごくごく一例に過ぎません。

確かに摂食障害の入院治療って、
我慢と忍耐を強いられる場面が多々あると思います。

命にかかわる状況であれば、それも致し方ないのかもしれません。

けれど・・・

摂食障害が「心の病気」って
ホントに理解していれば、
こうした我慢・忍耐の治療に早くから疑問を持つはずなんです。

摂食障害の症状がガマン以外で治まっていくのは、必要なくなるからです。

「食べたい!」という強烈な過食衝動そのものが起きなくなるのです。
「食べない!」と宣言したくなる気持ちも沸かないのです。

なぜなら・・・

普段から、好きなものを食べられるようになったり、
「食べちゃいけない!」という禁止がなくなったり
体重に一喜一憂している自分がイヤになったり、
痩せていない自分でも、「まぁ、いいかなぁ」と思えるようになったり、
「食べられなくて可哀そう!」という悲劇のヒロインに浸っているのが、
バカバカしく感じたり
「痩せている=キレイ」というのが勘違いだと気づいたり、

いろーーーーーーーーーーーーんな、
小さな気づきが、
たくさん沢山積み重なって、

「別に、(過剰に)食べなくてもいいかな」と思ったり、
「食べずにフラフラしているのは嫌だ!」と思ったり、

ちょっとずつ変化していくのです。


それは、食だけの話ではありません。

周りにガマンして合わせてきた自分から段々自由になっていったり、

耐えることがイイ事だという思い込みに気づいて別の方法を見出していったり

自分を抑えて周りの顔色を見ていた生き方から、自分を押し殺すことを辞めていったり・・・etc.

食も生き方も、
我慢と忍耐以外で、ラクを求めるようになっていくのです。

それが、摂食障害の回復です。

・・・

繰り返しますが・・・


摂食障害が治るために、我慢や忍耐は必要ではありません。

むしろ、自分を抑え、
必死で周りに合わせるために我慢しすぎた結果、
心の病気になってしまったともいえるのです。

我慢よりも
忍耐よりも大事なこと。

それは、あなたにとって【快適かどうか】です。

心が快適に感じているかどうか。

ラクに動けて
ラクに笑えて
ラクに生きられて。。。

そんな「ラク」、今の生活にありますか?

体重も体型も同じなのです。

体重も◯kgであるべき!ではなく、
快適かどうかという指標に変えていきませんか?

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