摂食障害が治らない理由と摂食障害が治る理由

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

■摂食障害が治らない6つの理由

(1)摂食障害は治らないものだと考えている

(2)自分には、「摂食障害を治せる」と思っていない。

(3)●●だから、治らないと思っている(人のせい・環境のせいにしている)

(4)治療者と出会っていない

(5)治りたい!という情熱が足りない

(6)摂食障害を治すことに集中できない

きっと、多くの方に幾つも当てはまると思います。
読んでいると気分が重たくなって、ドヨーンと。。。

でも、「治らない理由」の真逆が「治る理由」になることに、気づいてほしいのです。

では、新バージョン「あなたの摂食障害が治る6つ理由」です。
ぜひ、メモのご用意を(笑)!

■摂食障害が治る6つの理由

(1)摂食障害は「治るもの」だと考えている

(2)自分は、「摂食障害を治せる」と思っている。

(3)「●●だから、治らない」と思っていない。(人のせい・環境のせいにしない)

(4)治療者と出会っている

(5)治りたい!という情熱がある

(6)摂食障害を治すことに集中している

いかがですか?
意外にカンタンに「治る理由」に書き換えられますよね!?

治る理由に書き換えた新バージョンの解説をしていきます。

(1)摂食障害は「治るもの」だと考えている

「摂食障害は治るのが当たり前!」

私が、固く固く信じていることです。

生まれつきの胃腸の病気等が無い限り、
食べるっていうことは、フツーだったはずです。

幼い頃には、「たくさん食べたね」と褒められたり、
お子さまランチが嬉しかったり。。。

いろんな食に関する楽しい・美味しい思い出があるはずです。

そんな幼い頃、当たり前に出来たのだから、
再び、そんな日が来ることも「当たり前」なのです。

(2)自分は、「摂食障害を治せる」と思っている。

はい。これ重要です!
治すのは、あなた自身です。

母親カウンセリングも多く実施していますが、
「治してあげる人の育成」が目的ではありません。

家族と治療者の役割は別です。
そして、お母様が「治してあげる」など、身代わりになることは無理です。

だから、摂食障害に悩んでいるご本人が、
唯一、「治すことのできる人」なのです。

自分で治せる、
自分で立ち向かう。

そんな意識、ちゃんと持っていますか?

(3)「●●だから、治らない」と思っていない。(人のせい、環境のせいにしない)

摂食障害が長期化している人によくある傾向ですが・・
「治らない理由さがし」をしてしまっていませんか?

治らない理由さがしは、
治らない自分を正当化してしまうことでもあります。

治るためには、「●●のせい」を辞めること。

いろんな過去の影響があることは認めながらも、
そこから学んだことに気づき
そこから変えていくことにエネルギーを注ぐ。

それだけです^^

(4)摂食障害の専門家と出会っている

これが1番重要ですが、ないがしろにされがちなところです。

治りたいと思った時に、まずやること。
それは、摂食障害の専門家と出会うこと。そして、かならず相性を感じてみること。

相性の良い治療者とは、誰かがあなたの前に連れてきてくれる人ではありません。

あなたが、自ら行動を起こし、
自ら探し求めていくことが必要なのです。

相性が良いか悪いか。

それを見極めるために、あなたがどんな治療で治りたいのか、
ハッキリ答を出してから動くことが必要です。

入院?
通院?
どこまでの範囲なら通える?
週何回なら、通える?

その時、学校は?仕事は?

しっかり考えていれば、たくさん自問自答する項目があるはずです。

あなたが出した答と「合う」治療者と出会っていってください。

(5)治りたい!という情熱がある

情熱、持っていますか?
1度や2度の失敗で、諦めないほど熱い「治りたい情熱」。

私は転院10回してきました。
転院を繰り返すのは、決して治ることにプラスではありません。

けれど、それでも治ることが出来たのは、
「治ることを諦めない気持ち」だったと思うのです。

つまり、情熱

回復がなかなか上手くいかない時こそ、自分の情熱を再確認してみてください。

(6)摂食障害を治すことに集中している

摂食障害が治るまでの間、
何かを諦めたり
何かを中断したり
何かから離れたり・・・

治すことを最優先にするなら、そうした場面も数多くあるはずです。

人は、同時にたくさんのことは出来ないのです。

そして、摂食障害が命に係わる病気だからこそ、
最優先にするのは、当然のことではないでしょうか?

・・・

いかがでしたか?

治る6つの理由。
あなたは、どこまで取り組めますか?

摂食障害になったことは、確かにツライことです。
過去を恨みたくなる時も、
人を恨む時も、あるはずです。

でも、そんな過去の中にも、「ちょっとイイコト」がありませんか?

私は、こんな記憶で「ぽっちゃりした自分」を許せるようになりました。
体重がフツーになる恐怖を越えた時。