摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
太ることが、何よりも敵でした。
体重が、0.1kgでも増えることは「ダメ」なことでした。
標準体重なんて、絶対イヤでした。
だから、摂食障害の頃、こんな言葉は受け入れられませんでした。
■言葉その1
太るんじゃなくて、普通になるんだよ。
たぶん、母から言われた言葉だったと思います。
でも、摂食障害の頃の私はきっと、「肥満よりも、フツーになる恐怖」を根強く抱いていました。
さらに、こんな言葉を通院先の精神科医の先生から言われたことも覚えています。
■言葉その2
標準体重にも幅がある。
治ると、その人にとっての適正体重になる。
これも受け入れられませんでした。
体重に幅があるのなら、最高と最低があって、自分が「標準体重の中の最高値」になったらどうしよう!?
そんな不安が先立って、それ以上考えられませんでした。
さらに、「その人にとっての適正体重」って、何!?
「私の適正体重」って、どうやって決まるの?
だれが、どう判断して適正かどうか分かるの?
そんな疑問も不安も恐怖もたくさんあったけれど、
キビシイ主治医には、何も聞くことが出来ないままでした。。。
・・・
でも、今は思います。
「ふつう体型になることって、悪いことじゃないよ」って。
がんばっても、全員が同じ身長にならないのと同じで、
がんばっても、「みんな同じ体重」にならないのです。
だからやっぱり、「あなたにとってもふつう体型」っていうものがあるんじゃないかなと思っています。
仕事したいなら、ふつう体型で健康的に見えることが必須
摂食障害のよくある勘違いに「見た目を気にしないようになる」ということが言われますが・・
大きな間違いだと思っています。
だれもが、見た目を気にするから。
そして、見た目に気をつかうほうが、普通だから。
さらに、今の時代、ネットが盛んなのだから、やっぱり見た目は大事。
とても印象的な場面は、バレンタインチョコの催事場です。
超!混雑した会場の中、長蛇の列がありました。
それは、有名パティシエとツーショット写真を撮るために、並ぶ女子たち。
パティシエも、職人です。
ひと昔前なら、ガンコ親父的な職人が「イイ」とされたかもしれません。
でも、今は、若い女子たちと一緒に写真の納まる「見た目がいいパティシエたち」なのです。
もちろん、チョコレートも有名で、美味しいものだと思います。
見た目がイイは、さらなる価値を生んでいるのです。
仕事と見た目。
どちらか一方ではなく、どちらも大事。
学生時代は、「可愛そうな自分」「食べられないほど辛い自分」でいることに価値を置いていたかもしれません。
でも、仕事という面において、不健康に見えることは、大きなデメリットなのです。
自分が面接官だったら、
自分が社長だったら、
健康的な人と、不健康に見えるガリガリに痩せた人。
どちらを選びますか?
ふつう体型だと、「楽しい」が増える!
ふつう体型でいると、実は楽しいこと・面白いことがたくさんあります。
・気軽に服が買える
・歩いても、あんまり着かれない
・ジロジロ見られない・・・etc.
さらに・・・
体型の悩みって、ある程度だれもが抱えていることです。
だから、話題が尽きないのです。
痩せてると思う友人でも、
体型の一部には不満を抱えています。
学生時代から全然体型が変わらない友人も、
30歳過ぎてから、太りやすくなったと言っています。
みんなイロイロあるから、ふつう体型でいると共通の話題がたくさんあって、楽しいのです!
今の私は、体重的には太ってはいないかもしれませんが、気になる部分はいっぱいあります(涙)。
*見なくていいよ(笑)。