拒食時代:低血糖でもアメ1粒が怖かった話

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

昨日、ふと見つけた飴。
すでに会計を済ませた後でしたが、「買わなくちゃ!」と、飴を手にとって戻りました(笑)!

ホントに「小豆」を感じる飴で、中からジワ〜〜と流れてくるエキス(?)が美味しいのです!!
まもなく、歯の矯正がひと段落するので、飴が自由に食べられる日を心待ちにしています^^

でも、拒食時代は、こうした飴1粒が怖かったのです。

低血糖で、身体が震えてきても、食べられない。
頭がぼーっとしているのは、栄養不足だと分かっていても、食べるのが怖い。
ガリガリに痩せた身体の見た目が悪いことが分かっていても、太ることが怖い。

飴1粒を食べるか食べないか。
延々と考え続けてしまう。

他の何かを食べるよりは低カロリー。
でも、これ食べたらどうなっちゃうんだろう?
砂糖単体で摂ってはいけない。。。

いろんなことがグルグル回って、
身体がフラフラでも、
低血糖で震えがきても、
飴の袋をじーっと見つめたまま、
悩みつづけていました。

袋の裏にあるカロリーを、じーっと見つめて。
何度も何度もみて。
他の飴のほうがカロリーが低いんじゃないか。
いろんな種類を比べて・・・etc.

カロリーという物が怖かったです。
何がどう怖いのか、当時の私にも説明は出来なかったけれど、
カロリーが「ダメなもの」で、
カロリーを摂ることが「ダメなこと」でした。

だから、「食べるのが怖い」。

もしかしたら・・

治らきゃ、変わらなきゃという言葉とは裏腹に、
「変わることが怖い」だったのかもしれません。

変わることが怖い = 治ることが怖い。

私がとてもとても恐れていた、
「治る」ということ。

治るって一体何がどうなることなのか。
治った人は、どこにいるのか。
治ったら、どんな生活を送っているのか。

何も見えなかったから、
一層怖くなりました。

だからこそ、カウンセラーとしての私は、「見せる」ことでリアルな生活をお伝えすることも大事な仕事だと思っています。
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