摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
いつもペットボトルの水を持ち歩いて
「1日●リットル飲むとイイ!」って聞いたから
頻繁に水を飲んでしまう・・・
そんな生活をしていませんか?
私は、拒食の時も、過食の時も、
ずーーーっと水を良く飲んでいました。
カウンセリングでお会いする方の中にも、
水や炭酸水をたくさん飲み続けてしまう方もいらっしゃいます。
実は、拒食でも過食でもそれぞれに理由があって、
多くの場合、いろんな弊害を引き起こしてしまうリスクもあるのです。
それぞれの理由と、
今の私の「水についての考え方」をお届けします。
(1)拒食で、水を沢山飲んでしまう理由
非常に多いです。
こうした人たちが。
理由は、かなりシンプルです。
食欲を紛らわすため。
同じような理由で使われやすいのが、
炭酸水
ガム
です。
何かを口に入れていると、それだけで紛れるから。
気分も食欲も。
でも、食欲を否定していることに変わりありませんので、
やっぱり「回復を先送り」にしていることです。
(2)過食で、水を沢山飲んでしまう理由
これも、拒食とほぼ同じですが・・・
水を飲んで食欲をごまかそうとしているのが、
1番の理由だと思います。
嘔吐をすることを前提に飲んでいるなら、
「吐きやすくするため」ですが。
水を飲めば、一時的にお腹はふくらむかもしれません。
水を飲めば、なんとなく「食べなくて済む」かもしれません。
でも、「紛らわす」「ごまかす」では、過食が治ることにはつながりません。
(3)今の私の「水についての考え方」
上記には、拒食・過食に分けて考えましたが・・
共通点のデメリットとして、【身体の冷え】が挙げられます。
体質は一人ひとり違うわけですが、
食が上手くいっていない人は、
結局、身体が冷えてることがほとんどだと言われます。
その上で、水をどんどん飲むと、身体はますます冷えて行くのです。
心の不調
↓
拒食・過食
↓
イライラ
紛らわしたい!という気持ち
食欲の否定
↓
水をたくさん飲む
↓
冷えが加速
↓
さらに身体の不調
↓
さらにイライラ
こうした悪循環に陥ってしまうのです。
ホントは薄々気づいていませんか?
私が水をたくさん飲むのを辞めたのは、
【冷え】にちゃんと取り組もうと思った時です。
そのきっかけは、【鍼灸】でした。
身体全体を、1つのまとまりとして診る治療。
身体も心も食も運動も睡眠も、ぜんぶ繋がっているという考え方。
どこか1つだけではないのは、
摂食障害の治療でも同じです。
私は、心を扱うカウンセラーですが、
心が治ればすべてOKとは考えていません。
【心と体】
その両方が回復すること。
それが、ホントに治ることなのです。
心と向きあうなら、
身体とも向きあうことも必要です。
身体と向き合う時、コレを知ることもその1つです!