【過食症と買い置き】母が買い置きを辞めなかった理由

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

「その時、お母様はどうしていたんですか?」
「お母様から言われて、うれしかった言葉は?」
「先生は、お母様の対応をどう思っていたんですか?」

母親カウンセリングにお越しくださっているお母様から、上記のような言葉は、とてもとても頻繁にいただきます。

そこで、母に聞いてみたことをブログで少しず取り上げてみようと思いまいた!

「母に聞いてみましたシリーズ」(笑)!

テーマを設けましたので、トップ画面からも探しやすくなります^^
一体、どこまで母が覚えているのか、協力してくれるのかは未知の世界ですが(笑)、とりあえず、「母に聞いてみましたシリーズ」開始です!

今回は、非常によくあるお母様方のお悩み。

買い置き。

大抵の家では、いろいろな買い置きがあると思います。

・お菓子
・パン
・冷凍食品など

「家にあると、過食するから・・・」と買い置きを辞めるご家族も多いです。

また、摂食障害ではない「きょうだい」がいる場合、その子のためのお菓子はどうしたらいいの?とお悩みのお母様も多いです。

ですが、我が家では、私の過食がひどかった時でも、買い置きはフツーにありました。

辞めようという動きも
私から辞めて欲しいという気持ちも
全然ありませんでした。

買い置きについて、母に聞いてみました!

母の振り返り:買い置きと過食について

・特別な気持ちは無かったと思う。

・綾子が突然食べたがった時に、何も食べるものが無かったら無くて、夜中でもコンビニに行ってしまう。夜中のコンビニに行くことは避けたい。

・家族(母)の普段のおやつは、必要。

・買い置きがあっても、無くても 過食をする時はする。過食しない時はしない。

・家に好きな食べ物が有るかどうかで、 過食は、変わらないと思ってた。

この文章は、メールでもらったのですが、事前に電話で話している時に、真っ先に出た言葉は「私もお菓子食べたいから」でした(笑)。

過食する時はする。過食しない時はしない。

上記の母の言葉です。

過食する時は、する。
過食しない時は、しない。

ホント、それだけです。

家にお菓子があるか無いかではなく、過食衝動が襲ってくるかどうか、なのです。
過食衝動とは、心の問題。

心の問題であって、買い置きの問題ではないはずです。

多くのご家庭で、そこの問題がすり替わっていないでしょうか?

過食にも我が家のルールが、ずっとありました。

上記の母の言葉に、今もしっかり表れているように・・・・我が家では結構ルールがありました。

「夜中のコンビニ」は禁止。

正確に言えば、「暗くなった後のコンビニに行くのは禁止」です。

当然、季節によって暗くなる時間は異なるので、早ければ夕方5時から禁止になるのです。

これは、もちろん当時は不満でした。

こんなにツライのに。
衝動だから、自分ではどうしようもないのに。
世間体ばっかり気にして・・・etc.

ということを、私と母の間のバトルでは繰り返し、私は訴えていました。

けれど・・・

回復と同時に気づいたこと。

それは、母の愛です。

食べたいなら、食べてもいい。
コンビニで買いたいなら、買えばいい。

でも、暗いところ、外出するのはキケン。

過食がいい・悪いは、一切言わず、ただそれだけを伝え続けてくれたと思っています。
だから、禁止は愛だったのです。

そう気づいたのは、過食がかなり治まった後でしたけど^^;;

食生活の「フツー」を保ち続けることは、回復に必須

食生活、摂食障害のお嬢様中心になっているご家庭がとてもとても多いです。

・極端に早い時間帯に夕飯だったり
・野菜料理など、特別料理を作っていたり
・買い置きを辞めたり・・・etc.

でも、その状態をあと何年つづけますか?

大抵の場合、ご家族はあわい期待を抱いています。

・そのうち・・・
・あの子から・・・
・もうフツーでいいよ、って言いだすんじゃないか。。。

大抵の場合、その期待が叶うことなく、ずーっと続いてしまいます。

だからこそ、摂食障害のお嬢様にゆだねるのではなく、ご家族のほうから「ふつうとは何か?」を問い直していきましょう。

ご家族にとってフツーとは、摂食障害の発症前、ご家族が平和に暮らしていた時の生活です。

スーパーで買ったお菓子があって
いただき物のお菓子もあって
夕飯の時間は、夜7時~8時とか。

きちんと作る日もあれば
予定がずれて買ってきた物で夕飯にしたり
急に外食したり

栄養バランスが考えられた食事の時もあれば
インスタントラーメンだけのお昼ごはんもあったり
食べ放題に行って、たくさん食べてお腹がくるしくなったり

朝遅く起きて、朝だか昼だか分からないような食事から始まり1日なんだかダラダラ食べてしまった・・・という日もあったり。

いろーーーんな状態があってこその「フツー」がありましたよね!?

それらを悲観的になることなく、当たり前のことだとして、なつかしい気分に浸りながらも思い出してほしいのです!

それがフツー。
我が家のフツー。

それに比べて、今の摂食障害中心の食生活って、どうなの!?

そう思えたら、変化のはじまりですから^^

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