【ご卒業★過食嘔吐】心のゴミが片付いてすっきり身軽に

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

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ひとりのクライアント様がご卒業になりました!
卒業アンケートは、クライアント様自身の言葉で、今の想いがギュッと凝縮されています!

摂食障害が「ちょっと良くなる」ことは、そんなに難しいことではありません。
でも、心がホントに回復して、きちんと卒業していくことは、決してカンタンなことではありません。

だからこそ、カンタンではない「摂食障害の卒業」を目指し、ひたむきに自身と向き合うことを続けている継続クライアント様たちを、私は素晴らしいと思っています。

摂食障害の卒業とは、向き合い続けた結果なのです。

さらに、当オフィスの卒業基準は、どこよりも厳しいものだと自負しています。

・摂食障害の症状ゼロ
・学校・仕事を安定して続けられること

これらが、半年以上続いて、はじめてご卒業になります。

もちろん、今回ご卒業されたクライアント様もこれらの基準をクリアされています。
まずは、卒業アンケートをご紹介いたしますので、ぜひ、一言ひとことを深く味わいながら読み進めてみてください。

*掲載許可をありがとうございます。
*画像と文字の両方でご紹介いたします。

1.摂食障害専門カウンセリングを開始する前、どんな状態でしたか?

私の過食嘔吐歴は長く、約20年でした。だいたい週に4~5日、1日3回過食嘔吐したこともあります。

ずっと自分で治そうとしていて、発症当初から本やインターネットで摂食障害や心のしくみについて調べ続け、ある程度知識を得ましたが、症状がおさまっていきませんでした。

‟なぜ摂食障害になるのか”を理解できれば治ると思っていたのに治っていかないことに焦り、絶望し、自分は一生治らない人間かもしれない、と思っていました。

しかし、人に心を開くのが苦手な自分がカウンセリングに通って意味があるのかもわかりませんでした。

それでも当時37歳という年齢を考えると行動に出ないわけにはいきませんでした。切羽つまっていました。

「最後の頼みの綱」「これでダメなら終わり」という気持ちでカウンセリングに申し込みました。

2.カウンセリングを通して、変わったこと・感じたことなどを教えてください。

以前、自分の心は「ゴミ屋敷」のようでした。本来は不要なモノでパンパンでした。

なのにゴミ屋敷だと気付いていませんでした。それどころか「ちょっと素敵なお城」くらいに思って(思い込もうして)いて本当の自分を直視することが何より怖かったです。

そして「ここをゴミ屋敷だと認め、そこから本当の自分が住みたい家に作りかえるんだ」と決意することがカウンセリングのスタートでした。

一旦、全てを壊すこでした。

最初は1つ1つゴミを出しても全く変化がないように見え、もう嫌だと泣きながら(本当にカウンセリング後、道を歩きながら泣きました)やっていました。

それでもそのうちに少しすき間ができました。

するとスペースができてきました。自分がしていることは間違っていない、と確信を得、張り切ってゴミ出しをするようになりました。

そして現在。

まだゴミはあります。
それでも不思議と平気になりました。

ゴミの中から見つけた、残しておきたい大切なモノを使って「さてどんな家にしようかな」とまで考えられるまでになっています。

心のゴミが片付いてすっきり身軽になってきたこと、そしてゴミを片付けられる力が自分にはある、と知ったこと。

それらが本物の自信となって、これからの自分を支えてくれる気がしています。

*私にとってのゴミ=良い人にならなければいけない、バカにされてはいけない、意味のある毎日を送らないといけない、人生で何かを成し遂げないといけない、など「●●しないといけない」という強迫観念で、それがないと人から(きっと親から・・・)愛されない、という価値観でした。そして人から(親から)愛されないと生きていけないという悪い意味での強い信念でした。

3.今、摂食障害に悩んでいる方に、メッセージをお願いします。

摂食障害の真っ只中、「もし自分が治って、摂食障害の方に何かを言うとしたら何を言うんだろう?その時の自分はどんな心境なんだろう?」と想像したことがありました。

今、本当にその時が来て、伝えさせてもらいたいことは「自分が立ち上がる」ということが大事だということです。

「立ち上がらせてもらうこと」はできないということです。

自分が立ち上がり自分の頭で考えてみることが必要だったのだとわかりました。知識だけでは治らなかった理由もこれでした。

でも立ち上がることは怖く、自分で考えたことに自信を持つことも難しかったです。

そして、そこを補ってくれたのが中村さんでした(間違った方向にそれた時には、そっと修正してくださいました)。

そういう日々を3年2ケ月続けるうちに私の心は開いていきました。そして「自分の足で立ってもいいこと」「自分の頭で考えてもいいこと」を知っていきました。

少しずつ過食回数が減り、7ケ月前になくなりました。

今の心境は「普通」という感じです。
でも1年前・・・10年前・・・と過去を思い返してみた時、この「普通」を私は心の底から得たかったのでした。

普通だけど何か幸せ、普通だから何かに挑戦してみたくなる。


「普通」というのは「基盤」であり、それを持っていることを「自立」と呼ぶのかな、と思います。

改めて、ご卒業おめでとうございます。
アンケートの言葉の数々は、とても深く本当に想いが込められていて、何度読み返しても、その深さに頭が下がる想いです。

カウンセラーとしての立場から、アンケートに記載してくださった言葉を、いくつか取り上げ解説していきたいと思います。

心が変わるプロセス:一旦全てを壊す、ということ

カウンセリングを受けると、どう変わるんですか?
心が変わるって、何がどうなるんですか?
心を変えるために、何をどうしたらいいですか?

こうしたギモンは、多く方がお持ちだと思います。

上記の卒業クライアント様の言葉でもあるように、「一旦全てを壊す」ことが大切なプロセスです。

元々の価値観を変えていくには、表面的な変化だけでは上手くいきません。
心が変わるとは、一旦全てを壊し、その後、ゼロから積み上げていくプロセスなのです。

私はカウンセリングでは、建物に置き換えて説明しています。

左側の長方形にみえる建物から、右側の三角形にみえる建物に変えたい、とします。

いきなり、長方形から三角形に変えたいと願うかもしれませんが・・・これだけ大きな変化を遂げるには、表面のペンキだけを塗り替えたり、長方形の形のままでいたりすると、、変化はできますせん。

そのため、「一旦壊す」というプロセスが不可欠です。

長方形から三角形になるのではなく「壊す」というプロセス。
つまり、一旦ゼロになること。

その上で、「これからの価値観」を1つ1つ積み上げていくのです。

だから時間がかかることはあっても、カンタンに崩れることのない確かな価値観が手にはいります。

こうしたプロセスこそ、本当の意味で「心が変わる」ことなのです。

治ることは「普通」になること


「普通」というのは「基盤」であり、それを持っていることを「自立」と呼ぶのかな、と思います。

上記の卒業クライアント様の言葉です。
素敵な言葉ですね。そして深い想いが伝わってきます。

治ることは、決して特別な人になることではありません。

でも、
食べたいときに食べて
お腹がいっぱいになったら食べ終えて
「普通」の活動ができる。

これらは、特別ではないけれど「人としての基盤」ですよね。

基盤があってこそ、
仕事や勉強ができるのです。

健康な心身になって、仕事をして、自分の足で立つということ。
それがホントの意味で「自立」だと思うのです。

継続できる人だけが手に入れる《卒業》という未来

・「自分が立ち上がる」ということが大事
・知識だけでは治らなかった理由
・3年2ケ月続けるうちに私の心は開いていきました
・少しずつ過食回数が減り、7ケ月前になくなりました

という記載の通り、

・自分で治そうと行動すること
・頭だけではなく、心が腑に落ちてこそ、変わること
・一発逆転など、すぐに治ることはあり得ないこと
・症状ゼロが安定して卒業していること

などが、読み取れることと思います。

今、摂食障害に悩んでいるご本人様。
今、お嬢様の摂食障害で悩んでいるお母様。

お互いに「相手のせい」にしていませんか?

「家族が変わってくれないから」
「娘さえ、治ればいいのに」

お互いがお互いに責任を押し付け合っているよりも、「自で立ち上がる」ことが必要ではないでしょうか?

今すぐ「治るための行動」を開始しても、今すぐ卒業できるわけではありません。
でも、卒業まで長い道のりがあるからこそ、その道のスタートラインに立つことは必要ではないでしょうか?

これまで、治り方が分からなかった方。
これまで、摂食障害のお嬢様のことが理解できなかったお母様。

これからは、「治り方」という道のりを一緒に歩んでいきませんか?

摂食障害専門カウンセラーによる単発相談はこちらです。

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