国家資格・公認心理師を持つ唯一の摂食障害専門カウンセラー中村綾子です(プロフィールはこちら)。
・病院で体重を増やすように言われたけど、何をどう食べたらいいかわからない
・甘いものは過食スイッチになると聞いても、辞められない
・ホントに3食たべても太らない身体になれるの?
といったお悩みを持つ方に、役立つ情報をお届けします!
摂食障害の方だけではなく、ぜひご家族でお読みください。
*摂食障害のご相談をご希望の方は、摂食障害専門カウンセリングで承ります。
拒食・過食のよくある声
拒食症に悩む人は、
(どうせ体重増やすなら)好きなものを食べて増やしたい
過食症に悩む人は、
「これなら太らない」という食べ物なら食べられる
と言っていることが多いです。
実際、私自身も拒食症真っ最中の頃は、ホント言っていましたね。。。
・食べることは楽しい
・でも食べられない
・でも強制的に(入院などで)食べさせられるのは嫌
・好きなものを食べて自分のペースで治したい・・・etc.
でも、結局はうまくいかなかったのです。
拒食症 「食べたいもの」を優先すると、「食」にハマる悪循環
私が、拒食症と診断されて間もない頃の思い出話です。
いつも入院を脅かされていました。
いつも体重測定されるのが嫌でした。
上手く食べられなくて悩んでいるのに、「食べろ食べろ」と言われている気分で、ますます辛くなりました。
そして、通院からの帰り道、どうにかして食べられるものを増やさないといけないと思い、コンビニに立ち寄りました。
1つ手にとっては、棚に戻し。
1つ手にとっては、カロリーをチェックし。
1つ手にとっては、脂質をチャックし。
何なら食べられるのか。
何なら胃が痛くならないのか。
何なら許せるのか。。。
延々と考え続けて、延々と決まらなくて。
ヨーグルト1個買うために、コンビニ店内をグルグル、グルグル、グルグルと歩き回っていました。。。
結局、「食べなきゃいけない」という気持ちと、「体重を増やさないといけないけど、それが出来ない自分」の狭間で、「食」ばかりにハマっていきました。
もちろん、全然改善せず、その後に入院したのは他のブログ記事でも書いている通りです(入院話)。
*私自身の摂食障害の克服ストーリーは動画でもまとめています(動画:摂食障害の克服経験談)。
フツーの食事が分からない時こそ、必要なこと
拒食でも過食でも結局同じなのですが・・・
フツーの食事が分からない時は
フツーの食事をある意味、無理やりにでも食べ続ける、というのが大事だと思っています。
フツー食事が分からないからこそ、検索してしまう!という方は、ランチで練習することをオススメします。
パスタではなく、定食ランチです。
1000円くらいの金額で、サラリーマンやOLの方がたくさんいるようなお店です。
そうした1000円ランチを1週間くらい毎日続けてみて、それを毎回写真に撮って、完食しつづける・・・ということを、強く強くオススメします。
頭で考え続けると、ハマってしまうから。
ココは身体で覚える勢いで行くこと。
やり続ける。
完食しつづける。
それだけです。
どうせ摂食障害で入院しても、結局やることって食べることですから、それなら自分でお店に行って取り組んだほうがいいと思っています。
特に栄養を勉強したり、「何を食べたらいいか」を考え続けたりしていると・・・
ますますハマってしまって、どんどん分からなくなってしまいます。
摂食障害の原点に戻ろう!
摂食障害は栄養の病気ではありません。
摂食障害は「食べること」の病気でもありません。
摂食障害とは、心の病気なのです。
心の病気の「心」に向きあうために、まず必要なのは身体です。
身体の栄養状態が安定して、生理も戻って、それから心の回復をどうしようか・・・という話ができるのです。
食事の改善
↓
身体が少しずつ改善
↓
体重が「ふつう」になる
↓
生理が自然回復する
↓
「心の体力」がようやくついた状態になる
↓
カウンセリング開始
↓
摂食障害の原因と向き合う…
何事も順番。
順番が大事だから、身体が1番先で、心はその後なのです。
1日も早く、心の話ができるようになりたいと思いませんか?
1日も早く、回復のスタートラインに立ちたいと思いませんか?
ちゃんと心が回復するために、まずは身体の回復!心と向き合うために、身体のエネルギーも、心のエネルギーも、ぜったい必要ですから。
まず克服すべきはお米です。