カウンセラー中村綾子です。
・摂食障害が治った人は、どんなふうに変わっていったの?
・治ることを諦めかけたことは無いの?
・周りの人は、理解してくれたの?
そんなふうに、「他の人はどうやって回復していったか?」は、とても気になる話題だと思います。
今回は、私自身が言われてキズついた言葉3つをご紹介します。
・接し方に悩むご家族の方
・何気ない言葉にキズついている摂食障害の方
・誰も分かってくれない・・・と自分の気持ちにフタをしてしまう方
などにオススメです!
結構ネガティブな話題だとは思いますが、摂食障害の最中の傷つきやすいココロには、かなりツライ言葉もたくさんありました。
摂食障害の方だけではなく、周りの方にとっても、より広くしっていただきたいと思い、今回のブログを書いています。
キズついた言葉:「頑張って!」
よく、うつ病の人に頑張れと言ってはいけない・・・と言われますが、こうした情報だけではホントの病気への理解とは言えないですよね。
人って、頑張りたい時も頑張ってうれしい時もあるわけで、それは病気であっても同じだと思うのです。
だから、「●●病気だから、この言葉はダメ!」というマニュアルなんて、作成できないのです。
この「頑張って!」という言葉にキズついたのは、あくまで私個人の経験談であり、それはイチ経験談に過ぎませんから。
「頑張って!」
と言われた場面は、診察室。
摂食障害の通院時の診察室です。
もちろん、そこは精神科または心療内科のどちらかです。
でも、結構よく言われていましたね。
「頑張って!」
「がんばってね」
という言葉の数々。
もぉ~~~、ムリ!
そんな気持ちでした。
もっと追い詰められている時は、
「これ以上、何をどう頑張れというの!?」とポロポロ泣きだしたことも。。。
いつもいっぱいいっぱいでした。
人の言葉を、テキトーにかわす、なんてことは全くできませんでした。
だから、
当時は「頑張れ!」と言われると、もぉ、心がパンパンになってしまったのでした。
キズついた言葉:「元気そうだね」
これは、体型への指摘だけではなく、もっと深いところでキズついた言葉です。
もちろん、体型についても、
元気そう=太った=あぁ、私太っているんだ・・・と悲しくはなりました。
でも、「元気そう」という言葉には、いろんな意味でプレッシャーやダメ出しにもつながりました。
・元気だから、以前と同じようにイロイロ出来る自分にならないといけない
・元気に見えるのに、こんなウツウツとしていることがバレたらどうしよう
・元気と思われるってことは、もう心配してもらえない・・・etc.
治ることへの不安と恐怖。
治りたいけど、治りたくない。
治るのも怖い、治らないのも怖い。
でも、「元気そう」と言われてしまうと、その葛藤すら持ってはいけないものなのかもしれない・・・と思ってしまっていました。
ま、今なら、そういう気持ちもアリだよって、カウンセリングでは言えますが(笑)。
私もいろんな時期を経て、克服してきた摂食障害の経験者ですので。
キズついた言葉:「今、何しているの?」
コレ、あらゆる場面で言われた言葉です。
多くの場合、決して悪気はないでしょうし、私のことを全く知らない場合もあります。
・美容院で「今、学生さんですか?お仕事、今日はお休みですか?この後、お出かけですか?」という話題がツライ。
・アルバイトを週3日希望したら、「(普段は)家で、何しているんですか?」と面接で聞かれて、答に困る。
・無職の時期、習い事(パン教室)に行こうとしたら「お仕事お休みはいつですか?」と聞かれてしまう・・・
「今、何しているんですか?」という言葉は、静かにイタイ言葉です。。。
もちろん、相手には悪気はないでしょうし、初対面のこともありましたし、摂食障害ということも知らないわけですから・・・仕方がないといえば仕方がないことです。
でも、
・学生でもない、社会人でもない時
・休んでいるはずなのに、心が休めていない時
・今の自分が恥ずかしく後ろめたくてたまらない時
やっぱり、こうした言葉はツライ言葉でした。
摂食障害の接し方にも言葉にも、マニュアルは無いからこそ
接し方が分からない
●●と言っていいですか?
コレ、やってもいいですか?
こうしたご質問は、特にお母様方からのご相談で多くいただきます。
ですが・・・
摂食障害の接し方に、マニュアルはありません。
お母様の心が変わっていくと
・ホンネ本心で接することができるようになる
・腫れ物に触れるような接し方が、自然と無くなる
・その場その場で適切な判断ができるようになる
などがスムーズにできるようになります。
そのためにも、まずはお母様から「摂食障害の正しい治り方」を身に着けていきましょう。
ご家族には、こちらの本がオススメです。