カウンセラー中村綾子です。
摂食障害の「根っこ」。
多くの場合、ずーっと前から「根っこ」はあって、それを見落としてしまっているんですよね。
摂食障害専門カウンセリングでは、継続コース開始時に、かなり時間をかけてこれまでの生い立ちを丁寧に聴きとりさせていただいています。
・どこで生まれたの?
・兄弟は?
・幼稚園の頃、どんな子どもだった?
・発達で何か指摘されたことは?
・学校は好きだった?
・得意科目は何?
・中学生の時、将来何になりたかった?
・どんな体型だった?
・初潮はいつ?どう思った?
・習い事は?始めた理由は?
*これらはほんの一部ですが・・・私自身が答えてみたらどうなるかなぁ??と思ったので、別途ブログで書いてみたいと思います。お楽しみに(笑)。
いろーーんなお話を聴かせていただくと、実はかなり幼い頃に見落とされていた「摂食障害の前兆」がかならずいくつも見つかります。
摂食障害の前兆とは、決して食べることや体型へのこだわりに限ったことではありません。
言葉でうまく言い表せない、メンタルの不調。
年齢が幼ければ幼いほど、メンタルの不調は、身体の症状に出たり、他人を攻撃したり、学校などでの問題行動として表現されます。
問題があったのに
問題を「無いもの」として過ごしてしまった。
問題があったのに
「まぁ、学校は行けているし」と表面的なことで満足してしまった。
問題はあったのに
「思春期だから」と正当化してしまった。
ということがいくつもいくつも重なって、何年も経過した後に、急に摂食障害の症状として表れることが多いです。
だから、過去を振り返ることがとても大事。
摂食障害の勘違いした考え方として、原因を探すのはよくないといいますが・・・
私の考えは真逆です。
原因ありき。
摂食障害の原因がわかり
そこから何を学び
何を変えて
今後の生活につなげていくか。
こうした考え方は決して特別ではなく、誰もが風邪ひいたときでもやっていることです。
もし、急に熱が出たら・・・
・最近、疲れ溜まっていたかな?
・人混みでうつったのかなぁ。
・のどが痛いと思った時、早く寝ればよかった。。。
と思いますよね??
これらは、全部、過去の話で原因を考えている状態です。
だから、
・これからは、疲れをためないようにしおう
・人混みはさけよう
・のどが痛い時は、早く寝よう
といった「今後の生活」につなげていくことを考えるはずです。
摂食障害も、病気なのだから、考え方はまったく同じです。
原因ありき。
原因を避けるのではなく、ちゃんと向き合うためにも、「摂食障害の根っこ」をみていきましょう。