第4回公認心理師試験の受験生向けの初企画(笑)。
実際の過去問を1問だけとりあげてみます。
改めまして、こんにちは!
公認心理師・中村綾子です。
以前のブログ記事でお伝えしました通り、「勉強時間が点数に必ずしも比例しない」と思っています。
むしろ、勉強した自分に酔いしれてしまう受験生の方を多く見かけます。
公認心理師試験は、本番がすべてです!
本番のマークシートがすべてです!
当たり前ですが、常にこれを意識していきましょう。
そこで、今回は「日本語問題」は知識がなくても解けるよー!と知っていただきたいことと、惑わされやすい言葉についてお伝えしていきます。
2020年第3回公認心理師試験(←私が受験したもの)の中から1題取り上げます。
さらに、「解き方のポイント」(1)~(6)として、超・具体的に進めていきます。
第3回公認心理師試験 問40
*第3回公認心理師試験の実物です。
職場の心理専門職として管理監督者研修を行うことになった。
研修内容に盛り込む内容として、不適切なものを1つ選べ。
①セルフケアの方法
②労働者からの相談対応
③代表的な精神疾患の診断法
④職場環境などの評価及び改善の方法
⑤健康情報を含む労働者の個人情報の保護
解き方のポイント(1):瞬間的に内容を整理する
公認心理師試験は、とにかく時間がありません。理想は1問1分で正解することです。見直しも必要なので。
誰が
誰に
何をするのか?を、瞬間的に整理すること!!
↓↓↓
心理専門職が
管理監督者に
研修をする
ですね?
解き方のポイント(2):分かりやすい言葉に言い換える
心理専門職が
管理監督者に
研修をする
↓↓↓
カウンセラーが
会社のエライ人に
伝えること
あくまで個人的な意見ですが、私の場合むつかしい言葉は頭に入ってきません。。。
そのため、自分にとって分かりやすい言葉に言い換えて理解していきます。
解き方のポイント(3):「不適切なもの」に「×」を書く!
実際の過去問は、「不適切なもの」にはアンダーラインが引かれています(今回はブログ上なので、記載ができませんでした)。
「不適切なもの」の場合は、問題文の中に「×」と記載しましょう。
公認心理師試験の本番ではスゴイ緊張の中、だんだん頭が混乱していきます。
・適切なものを1つ選ぶ
・不適切なものを2つ選ぶ
・適切なものを2つ選ぶ
・不適切なものを2つ選ぶ
これらが、だんだん「一体、どっちの何を選ぶの???}という状態に(少なくとも私の場合は)。
頭の混乱を防ぐために、見える化することをオススメします。
*ちなみに、「2つ選ぶ」は2つが正解だった時に限り、得点になります。
解き方のポイント(4):選択肢を常識で判断する
このポイント(4)ではじめて、ちょっとだけ頭を使います。
今回のような「日本語問題」で必要なのは心理学系の知識ではなく、「常識」です。
1つ1つの選択肢の中から、代表的な単語を抜き出して考えてみます。
①セルフケア → たぶん大事なこと
②相談対応 →これも「会社のエライ人」の役割になりそう
③診断法 →え?診断?会社で?
④職場環境 → これも会社内で大切なこと
⑤個人情報の保護 → これもイマドキよく言われる大切なこと
というように、自分なりのリアクションをしておきます(試験当日は、これが頭の中でのやり取り)。
解き方のポイント(5):選択肢に〇×を書く
「分かった!」と思ってもすぐにはマークシートを塗りつぶさない!!
コレ、すごく大切です。
見直しの時にも役立ちます。
上記の通り、
①〇
②〇
③×
④〇
⑤〇
と選択肢の番号に記載します。
解き方ポイント(6):「不適切なもの」と「×」を確認してからマークシートへ
解き方ポイント(3)で「不適切なもの」に「×」を書きましたね。
その「×」と選択肢の「×」。
この2つの一致を確認してからマークシートを塗りつぶします!!!
上記の通り
・適切なものを1つ選ぶ
・不適切なものを2つ選ぶ
・適切なものを2つ選ぶ
・不適切なものを2つ選ぶ
が、緊張した頭の中で大混乱を起こしてきます。
そのため、マークシートに塗るまでにしっかり確認することがホントに大切です。
今からでも間に合う!公認心理師試験の合格法
今回のブログでは、公認心理師試験の日本語問題で確実に得点する方法として、解き方ポイントをお届けしました。
いかがでしたでしょうか?
公認心理師試験は、今年でまだ第4回試験です。
傾向と対策というよりも、「当日、確実に点を取るか」のほうが大切だと思っています。
そのため、日ごろからも「勉強量より得点力」ですし、受験生活よりも「当日」と、一般的な受験の考え方からシフトしていくことが必要だと考えます。
勉強法のご相談では、一人ひとり、悩む内容は異なるからこそ、一人ひとりにあったアドバイスを心がけています。
「ぜったい合格してほしい!」と熱が入り過ぎて、熱く語ってしまうこともしばしば(笑)。
今のGルート受験のみなさんは、受験できるチャンスが限られているからこそ、「ぜったい合格してほしい!」と心から思っています。