公認心理師・中村綾子です。
8月下旬、当日参加のみのセミナー開催予定です!
カウンセラー対象の「トラブル例&対策セミナー(仮)」です!
「トラブル例&対策セミナー(仮)」では守秘義務は厳守しつつも、私自身が対応に苦慮した事柄をくわしくお伝えしていきます。
そんなセミナーを作成している最中、思い出したことがあります。
それは、体重計です。
今回のブログ記事では、体重計を置くか置かないか…について抱えた葛藤をお届けしています!
摂食障害で1番大切なのは、やはり身体!
摂食障害専用カウンセリングをしている限り、クライアント様の健康状態を知っておくことはかならず必要です。
・身長
・体重
・BMI
これらは、やはり摂食障害の重症度を考える上でとても大切です。
体重だけで身体の状態すべてが分かるものではありません。
しかし、体重が少なすぎれば、身体の治療を優先させないといけないと考えます。
お申込み時に、身長体重を記載していただいていますが、あくまで自己申告。
このやり方でいいんだろうか…と悩んだことも、数知れずあります。
それでも、私はカウンセリング・オフィスに体重計を置かないと決めた理由
これは、摂食障害に悩んでいた頃の記憶です。
毎回の体重測定が、イヤでたまりませんでした。。。
ホントに、こればかりは今でもトラウマかもしれません(涙)。
診察室に入ると、すぐに体重計が置いてあって、すぐに体重計に乗るように言われて、拒否できる雰囲気もなく、そのまま毎回測定。。。
毎回、体重測定。
診察=体重測定。
これって、何なんだろう???とホントにイヤでたまりませんでした。
学生時代は身体測定があっても、1年に1回~数回のみ。
大人になってから、人前で体重計に乗る機会は、ほぼゼロのはず。
それなのに、摂食障害という病名がつくと、毎回体重計に乗る…
それが、ホントにイヤでした。
カウンセラーになった自分が、当時イヤでたまらなかったことを、大切なクライアント様に強制することはしたくないと思いました。
クライアント様の体重は自己申告です。
ずっと。
体重って、簡単にウソを言うことができます。
ウソをあばくために、1000円程度の出費で体重計をオフィスに置くことはカンタンなことです。
しかし、摂食障害の経験者としてカウンセラーをやっているからこそ、あの頃の自分がイヤでたまらなかったことは何としても「やらない」を貫かないといけない、と思いました。
それが、当時の自分を守ることでもあり、目の前の大切なクライアント様を信じることだと思ったからです。
開業カウンセラーは決断の連続
体重計は、開業カウンセラーとしての決断の1つに過ぎません。
1つ1つのモノを置くか、置かないか。
置く決断も
置かない決断も
それぞれに意味があって
どちら一方だけが正解ということではないと思います。
すべての人に受け入れられる「正解」はなくても、自分なりの「正解」を考え抜くことが、開業カウンセラーとしての働き方・生き方に繋がっていくのかなぁと思っています。
開業カウンセラーとして、まもなく8周年です。
8年間に試行錯誤してきた働き方を、じっくりお伝えする「開業カウンセラー働き方入門講座」(4週間)を開催予定です。
今回のような、カウンセリング・オフィスをどんな印象にするかは、「開業カウンセラー働き方入門講座」第2回でお話する「親しみやすいカウンセリング」を目指すか?でもお話していきます。