公認心理師・中村綾子です。
カウンセラーになりたいあなたへ
これまで、
・摂食障害の経験を活かしたいからカウンセラーになりたい
という声を多くいただいてきました。
しかし、
公認心理師試験の受験情報を発信するにつれて増えてきたのは、
・これから大学に入り直すけど、今からできることは?
・将来カウンセラーになりたいけど、開業するために今から何をしたらいい?
・やっぱりキチンと勉強しようと思って、あと●年かかえるけど公認心理師試験をめざします
という、とても意識の高い声です。
これまでは、摂食障害(&経験者)の方が多かったですが、最近の傾向はホント変わってきている印象があります。
私は、
摂食障害の経験があっても、なくても。
過去のすごく悩んだ経験があっても、無くても。
カウンセラーになりたいという想いは、とても素敵なものだと思いますし、その想いを持ち続けてカウンセラーとして活躍してほしいと思っています。
今回のブログ記事では、
・将来カウンセラーになりたい方に1番お伝えしたいこと
・「カウンセラーになる」よりも、大切なこと
・想いとビジネスを両立させるコツ
についてお届けします!
カウンセラーになりたい方に1番お伝えしたいこと
ひとことで言うなら
心理学をずっと好きでいてください。
です。
コレ、本当に本当に大切なことなんです。
カウンセラーになりたいと思った時から、心理学に興味をお持ちだと思います。
そして、大学や大学院で「心理学を勉強するんだ!」と熱い想いを持っているかもしれません。
熱い想いが絶望に変わってしまう出来事に、数多く遭遇するかもしれません。
・なんとなくカウンセラーを目指す同期に、がっかりする
・寝てばかりいる学生の意識の低さにがっかりする
・教授たちの人間性にがっかりする
・メンタル疾患をわずらった人を見下す発言を、見聞きする
・学生間でイザコザを目にする・巻き込まれる…etc.
人間関係だけではなく、心理学という学問にも、「がっかり」する場面があるかもしれません。
・数値化するなんて、人間らしくない
・心理検査で、気持ちなんて分かるはずがない
・分析するなんて、心はそんな単純じゃない…etc.
いろんな「がっかり」が重なって、いつのまにか自分が目指したカウンセラー像が消え失せて、心理学への熱い想いを抱いていた自分自身にもイヤになってしまう時がくるかもしれません。
だからこそ、
「心理学をずっと好きでいてください」
とお伝えしたいのです。
私自身も、心理学が一時期キライになりました。
プロフィールに書いている通り、心理学から離れた時期もありました。
そして、私も大学院時代、いろんなことに「がっかり」して幻滅しました。
当時を振り返って、そしてカウンセラーとして再出発してから8年が経過する中で思うのは…
「もっといろんなカウンセラーに出会えばよかった」
です。
カウンセラーという人は、学校の中だけではなく、日本中・世界中に存在します。
もっといろんなカウンセラーとつながり、会って話を聞かせてもらえばよかったとホントに思っています。
インターネットがあっても、メッセージのやり取りだけではなく、生の声。
カウンセラーとしてお仕事をしている人達の、リアルな仕事ぶり。
学校に幻滅したのなら、そうした出会いを自分からもっともっと求めればよかった…。
私はそう思っています。
もし、あなたがせっかくカウンセラーを目指したのに、その世界が嫌になってきたのなら、ぜひカウンセラーに会いにいってみてください。
そんな想いを込めて、こちらのご相談を行っています。
私のリアルは、こちらにも記載しています。
『カウンセリング開業のリアル』
「カウンセラーになる」よりも、大切なこと
起業・開業についてブログでお伝えする時、いつもお伝えしているのが「開業をゴールにしない」ことです。
同じように、カウンセラーになりたい方にも同じことをお伝えしたいのです。
「カウンセラーになる」ことを、ゴールにしないことです。
「カウンセラーになる」よりも、「カウンセラーになって●●したい」が必要です。
これが、『カウンセリング開業のリアル』に記載している「●●の専門家」につながります。
もちろん、働き方次第ですので、クリニックや施設に勤めるのなら、それほどの専門性は問われないでしょう。
しかし、このブログをわざわざ読んでくださているなら、開業を目指している方が多いのではないでしょうか。
開業であれば、かならず「●●の専門家」と言える専門性が必要になります。
(もちろん、そうした専門性を持たずに活躍されているカウンセラーもいますが)
私の場合は、摂食障害専門カウンセリング、です。
これは、「経験者だから」だけではなく、
・摂食障害は「治るのが当たり前」という認識を広めること
・自分の生き方を通して摂食障害の治った後の姿を見せること
・摂食障害のただしい治り方を発信していくこと
を、私の使命としています。
専門性は「好き」や「経験があるから」だけではなく、自分が長く持ち続けられる想いがとても大切です。
長期的には変わる可能性があってもいいと思っています。
想いとビジネスを両立させるコツ
カウンセラーになりたい、という熱い想いがある方こそ、陥りやすいことですが…
「人の役に立てるなら、儲からなくてもいい」という発想です。
しかし、これは早い段階で見直す必要があります。
ホントに人の役に立つものなら、必ず収益があがるはずです。
また、収益があがる方法を考えていくこと、見つけて努力が必要です。
カウンセラーになりたい、カウンセラーになって●●したいという「想い」と、ビジネスを両立させることは、カウンセラーに地位向上のためにもとても大切なことです。
ぜひ、心理学以外の「働き方」「ビジネスの作り方」にも早くから「学ぶ」ことを取りれてみてください。
開業には、かならず必要なことですから。
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