過食症って、ある日突然に発症しているのではなく、実は以前から「アレ?この食べ方ってキケン?」と感じているんですよね。。。
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
最近、このブログを海外在住の方も多くご覧いただいているようで、留学経験者としては嬉しいです。
中には国名が分かっても、「どこ!?」と思うほど馴染みがない国も(^^;)
過食症という病名がタイミングと、ホントに発症しているタイミングって、実はかけはなれていますよね。。。
ドカ食いから、過食症の診断に至るまで
なんだかイライラしてお菓子をドカ食いしてしまった
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ま、誰にでもあるよね~。
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またイライラして、今度はコンビニへ
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あれ?また食べている。
量が増えていない?
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なんか太ってきた?
痩せなきゃ、お菓子やめなきゃ
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どうしよう、食べるのが止まらない。。。
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もしかして、病気!?
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検索、検索、検索…
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病院に電話
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●ケ月待ち
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ようやく初診
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これまでの経緯を話す
「過食症です」=はじめて診断を受ける
と、ものすごく長いのです。
今、どの段階にいますか?
最近の過食症カウンセリングでふえていること
カウンセリングを完全オンライン化したおかげか、最近は上記の「アレ、食べるのが止まらない」という段階でカウンセリングにお申込みいただく方が増えています。
(海外在住の方には、時差を考慮した時間帯で特別に対応しています)
コロナ禍の前は、過食症でも相当年数が経過して重症化してしまった方のほうが多かったので、最近はいい傾向かもしれません。
今だから言えることですが…
私自身の摂食障害(過食も拒食も)、実は診断よりもずっと前から始まっていたように思います。
カナダ留学と過食:ストレスで隠れ食いした日々
カナダ留学は計6年間です。
特に最初の1年は、本当に辛かったです。
ホームステイが義務だったので、やはり他人と暮らすのがストレスだっただけではなく…無償でベビーシッターを毎週末頼まれていました。。。
3歳の双子(男女)に
・ご飯を食べさせる
・お風呂に入れる
・おむつ替えをする
・スナック(間食)を与える
・寝る前の本読み
・寝かしつけ
というすべてを17歳の私、ひとりでやらないといけなかったのです。。。
ちなみに実家では、私は末っ子ですから、幼い子の世話をした経験もなく、いきなりでした。
このベビーシッターを断る権利はないので、本当に毎週末とても辛かったです。
双子が寝た後、パントリー(お菓子などの棚がある場所)に行って、いろんなものを食べていました。
・クッキー
・クラッカー
・シリアル
イライラ過食もありましたが、ホームステイ中は常に空腹でしたし、栄養不足なのか体育の時間にフラフラすることもありました。
そのため、この時の過食が、イライラから起こっているのか、肉体的な栄養不足から起こっているのか、分かりませんでした。
でも、辞めようと思っても、辞められませんでした。
今でも覚えているのが「18歳になったのだからやめよう」と思っても辞められない怖さでした。
ホームステイ期間(高校3年の1年間)が終わった後、こうした食べ方は1度も起こらなかったので、私自身も病院に行くという発想はありませんでしたし、とにかく留学生活が忙しかったので、「自分と向き合う」なんて時間はありませんでした。
ちなみに、交換留学の1年が終わった後は、一時帰国(数ケ月)を経て、カナダのカレッジに進学しました。
カウンセリングを開始するタイミング:「食べるのが止まらない」と気づいた時スグ
上記のように、「なんだかイライラしてドカ食いしてしまった」という状態から、過食症と診断を受けるまで、非常に長い時間が経過してしまいます。
長い時間を経過した後に、ちゃんと治そうと考えても、「摂食障害の卒業」まで相当な年数が必要になります。
そのため、カウンセリングを開始するするタイミングは、「食べるのが止まらない」と気づいた時スグ、が1番オススメです。
1度のドカ食いだけなら、問題ないかもしれません。
でも、毎週末起こっているとか、頻度や食べる量がエスカレートしていると、それは悪化していると言わざるを得ません。
気づいたらスグ。
今、そのタイミングにいる方は、カウンセリングを試してみることをオススメします。