*季節によって変わる花たちと、変わらない時計。
公認心理師・中村綾子です。
カウンセリング開業11年目までに、カウンセリングのやり方を何度もブラッシュアップしています。
カウンセリングは傾聴だけではいけない。恐る恐る主張したYouTube動画、ご好評いただいています。
⇒【カウンセラー向け】開業するなら、傾聴メインのカウンセリングではNGです。
臨床心理士を養成する大学院で学んだ経歴があるからこそ、「カウンセリングと開業カウンセリングのちがい」に戸惑いました。
カウンセラーとしての「在り方」に悩み、
もっと寄り添うカウンセリングをするべきじゃないか。
今、私のやっていることはカウンセリングと言えるのだろうか。
指図するようなアドバイスは、NG なのでは…
と、葛藤を抱えてきた年月も長くありました。
そこで、今回のブログ記事では摂食障害専門カウンセリングで、変えてきたこと、変えないできたことをご紹介します。
摂食障害専門カウンセリングで変えてきたこと
2017年10月撮影。コロナ前はオフィスで、仕事仲間との打ち合わせも。
思い切って変えたことも、段々不要になって変えてきたこともイロイロあります。代表的なものをご紹介します。
(1)コロナ禍で変えてきたこと
これは2020年3月末の大改革です。
完全オンライン化に移行しました。
コロナ前は、対面カウンセリングにチカラを入れていましたので、大きな決断でした。
しかし、卒業を目指す継続クライアント様がほとんどでしたので、非常に協力的でオンライン化への移行がスムーズでした。
その後、単発で対面カウンセリング/コンサルティングを実施しています。
東京/名古屋での対面カウンセリング/コンサルティングについての最新情報はメルマガからご案内しています。
(2)電話なしに変更
名古屋駅近くでオフィスを設けていた時から、電話番号を公表することを制限するようにしました。
これまでは「道に迷ったら…」という理由から、お伝えしていました。
辞めた直後は心配していましたが、結果的に何事もなく、杞憂に終わりました。
(3)動画教材の導入
開業当初は、私自身が克服経験者ということもあり、過去の自分の傾向がカウンセリングに表れていたように感じます(反省もふくめて)。
分かってほしいという気持ちが強かったからこそ、分かってあげたい!という熱すぎる情熱ばかりでした。
情熱が高いからこそ、「何よりも先に相性のいい治療者と出会うこと」が、摂食障害の回復の第一歩だと考えてきました。
ただ、最近(2023)は、相性のいい治療者に出会う前の段階が大切ではないかと考えるようになりました。
ただしい知識なくして
ただしい行動なし
だからです。
摂食障害の回復のはじめの一歩として、動画教材で学んでいただくことをオススメしています。
⇒摂食障害:動画一覧
動画で学んでいただくことをオススメしているのは、摂食障害についてただけではありません。
開業している方
開業をめざしている方
にも、開業前に取り組んでほしいことや、ブログの書き方などを動画で学んでいただくことをオススメしています。
動画+メールフォローで学ぶことは、それぞれのペースで学べますし、メールで相談しつつ、実際にやってみることで習得が早まります。
⇒【動画】カウンセリング開業前に絶対やっておきたいこと10選
摂食障害専門カウンセリングで変えないできたこと
過去10年以上の摂食障害専門カウンセリングで変えないまま続けてきたのは、
卒業をめざすカウンセリング
です。
摂食障害は「治ったのか、治っていないのか」が、よくわからないと思う方も多いようです。
しかし、当オフィスの摂食障害専門カウンセリングでは
・症状ゼロ
・学校・仕事をムリなく続けられること
この2つが半年以上続くことが卒業、としています。
摂食障害を患ったことがない方にとっては、当たり前すぎることかもしれませんが…一旦、摂食障害で一般的な生活から離れてしまうと、これら2つを継続的に満たすことはとても難しいことです。
難しい卒業基準に向かって本気で取り組むクライアント様こそ、回復につながります。