クリスマスツリーが綺麗な今日この頃。外出先でツリーの写真ばかり撮っています(笑)。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
メルマガ読者さまからいただきましたご質問に回答します。
摂食障害メルマガ読者さまからのご質問
運動やストイックな食事制限にも限界を迎え、最近運動も食事制限もルーズになることが出来ました。しかし運動は辞めれても、食べ物を本能のまま何を食べたら良いのかわかりません、我慢してる訳ではなく欲しいと思いません。欲しいはずなのに、一口食べても過食の衝動に走る訳でもなく、「何か違う気がする」と感じ、前まで湧いていた欲求がありません。こういう時はどう自身を受け止めたら良いでしょうか?きちんと3食の食事は取れています。
ご質問ありがとうございます。
いただいたご質問について、いくつか確認したいポイントがありました。以下の3つのテーマで整理しながらお答えしていきます。
1. 「食事制限がルーズに…」と「きちんと3食」とは?
2. 「何か違う気がする」と感じた後、どうしていますか?
3. あなたにとっての「回復ゴール」とは?
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
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1. 「食事制限がルーズに…」と「きちんと3食」とは?
まず、この表現について確認させてください。
「ルーズになった」というのに「きちんと3食食べている」という状況は、具体的にどのような状態を指しているのでしょうか?
私の想像では、以下のようなことが考えられます。
– 以前ほど厳格な制限はしていない
– しかし、まだ許容できない食べ物や量がある
こうした場合、一度次のリストを作ってみてはいかがでしょうか。
– 厳しい制限をしていた時に避けていた食べ物
– 現在「ルーズになったから食べられるようになった」食べ物
– いまだに食べられず避けている食べ物
リストを作ることで、どんな変化が起きているのか、そして今後どんな課題があるのかが見えやすくなります。一人で静かに書き出してみるだけで、新しい気づきが得られるかもしれません。
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2. 「何か違う気がする」と感じた後、どうしていますか?
この部分は非常に重要です!「何か違う…」と感じた後の具体的な行動を振り返ってみましょう。
例えば、以下のような選択肢があります。
– 一口食べてやめる
– 一応最後まで食べきる
さらに、「やめた場合」その食べ物をどうするか?
– 捨てる
– 保存しておいて、後で食べるつもりで取っておく
また、「食べきった場合」にはどんな気持ちになりますか?
– 罪悪感やそわそわ感が生じる
– 逆に元気が出る
– もっと食べたくなる
– 自分が本当に食べたいものがわからず悩む
これらのパターンを記録していくことで、自分の反応や行動パターンが明確になります。それが、次のステップを考えるヒントになるでしょう。
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3. あなたにとっての「回復ゴール」とは?
「食事や運動がルーズになった」とのことですが、あなたにとっての「回復ゴール」、つまり「治った」と言える状態とはどんなものですか?
当オフィスの卒業基準では、以下の2つが半年以上続いた状態を回復の目安としています。
1. 症状が完全に消える
2. 学校や仕事を無理なく続けられる状態になる
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ただし、ゴールは人それぞれです。あなたが望む「食べ物との向き合い方」や「回復後の生き方」を明確にすることが、今後の目標設定に役立つでしょう。
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今回のご質問を通じて、あなた自身の状態を客観的に見つめ直し、次のステップを考える材料が見つかれば幸いです。
食事に関する悩みを乗り越えるプロセスは、同時に自分自身と向き合う機会でもあります。