摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
悶々として気持ち
ウツウツとして気持ち
食べようと思っても食べられなくなったり
辞めようと思っても食べるのが辞められなくなったり
動くのも面倒
なんとなく重い・・・
自分って一体何の病気なんだろう???
そんな時期を経験している方も、とても多いのです。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
自分は単なる鬱なのか摂食障害なのか分からず、病院に行ったとしても何を話していいか分かりません。こんな状態でも病院(カウンセリング)を受診していいものか悩んでいます。
ご質問をありがとうございます。
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1.ウツと摂食障害の区別
2.病院えらびこそ、大事
3.病院とカウンセリングは、同じですか?
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1.ウツと摂食障害の区別
ウツと摂食障害の区別は、むつかしいところがあります。
ウツウツとしていれば、
食べたくない気持ちにもなりますし
食べたくない状態が続けば
意欲も落ちてくるので、
気分もさらに落ちる・・・
悪循環にもなりますし、
どちらが先なのか、わからないこともたくさんあります。
これまでのブログ記事にも書いていますが、
病名が必要なのは、
診断書が必要な時と、薬の処方が必要な時だけなんです。
どちらが強く出ているか、
その時々のタイミングで、異なる診断がつくことも多々あります。
そのため・・・
病名よりも、心のつらさを見ていきませんか?
今、心がつらいのだから、
病名はどっちでもいいのです。
ウツや摂食障害という「呼び名」は、
どちらもいいイメージが無いかもしれません。
でも、どちらの「呼び名」であっても、
あなたの人生すべてを表すものではないのですから。
今、何がつらいですか?
今、どうしたいと思っていますか?
今、どんな時に症状がひどくなりますか?
心がつらいのだから、
病名がわからなくても
回復を目指すことはラクになっていくことにつながるのです。
2.病院えらびこそ、大事
「何を話したらいいか分からない」時こそ、
病院えらびがとてもとても大事です。
待合室が人であふれているところ
予約時間を大幅に遅れるところ
診察時間が短いところ
通院を開始した後に気付いて後悔することが多いですが・・・
できれば、初診の予約前にできるだけ情報を集めていきましょう。
たとえば・・・
■駐車場の広さ
以前、広告で「駐車場60台完備」と大々的に打ち出している
メンタルクリニックがありました。
でも、HPを見て見ると、医師一人です。
医師一人に対して、60台もの車が入る駐車場を確保しているのです。
この意味、わかりますか?
私は、「患者を待たせても平気」という考え方を
感じました。
なので、駐車場と医師の人数は、待ち時間を推測する上で、
とても大切だと考えます。
■予約前に電話で質問すること
・初診にかける時間
・再診にかける時間
・通院頻度
・入院施設・連携の有無
1番大切なのは「再診にかける時間」と考えています。
大抵、どこの病院でも初診は長めに時間を取ります。
再診は、1分診察だったり、
薬の処方しか話さなかったり、
いろんな場合があります。
そのため、順序立ててうまく話せないかも・・という心配がある場合は、
再診でもじっくり時間を取ってくれる病院・クリニックがおすすめです。
初診でも、予診といって、別の医師や看護師が、別室で話を聴き、
その上で主治医と会う、という流れになっている場合もあるので、
そこも電話で確認できるといいと思います。
3.病院とカウンセリングは、同じですか?
とてもよくある勘違いですが・・・
「病院に行く」ことは、「カウンセリング受ける」という意味ではありません。
医師は、多くの場合、身体を診ています。
心療内科・精神科であっても、身体が基本です。
そのため、
眠れなければ睡眠薬、
不安定なら安定剤・・・といった考え方が主流かと思います。
カウンセリングを希望されている場合は、
あらかじめ、カウンセリングをやっている病院なのかどうかを、
HPなどで確かめておく必要があります。
また、私自身がメンタルクリニックに通院していた時は、
カウンセリングは「1年待ち」でした。
通院していても、
主治医との診察はあっても、
そこのカウンセラーは予約でいっぱい。
その時、主治医に言われたのは、
「電話帳でさがして、カウンセリングを受けてください」。
通院しているのに
カウンセラーが存在するのに、
こうした言葉を平気で言われました。
なので、カウンセリング希望の場合は、
あらかじめ、カウンセリングにも空きがあるかどうかを、
確かめておくほうが無難です。
・・・
私は、どんな方法であっても、早く治療を開始することをオススメしています。
よくあるのが、
「まだ大丈夫」
「私は大丈夫」
「ちょっと休めば治る」
と軽く考えてしまうことです。
今、10年~20年以上摂食障害に悩んできた方も、
決して最初から、そんな長期化するなんて、考えもしなかったのです。
治療をとにかく開始して、
開始したなら、安定するまで続けていくこと。