摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
誰も分かってくれない
いつも否定されている
いつも人と上手くいかない・・・etc.
こうした心には、繰り返される思考パターンがあるように思います。
何か言われたり、違う意見に出会うと、
すぐに「否定された!」と思っていませんか?
「思っている」だけ、という場合があることに、
気づいているでしょうか?
いつもいつも対人関係で悩んでいたり
周りが敵ばかりに思える時、思考パターンを変えていくことが、
とても有効だと感じています。
まず、「否定された!」と感じる時、
実は、2種類あることに気づいているでしょうか?
・・・・・・・・・
(1)実際に否定された場合
(2)「否定された!」と感じた場合
・・・・・・・・・・
「否定された!」と思うことが多いなら、
まずはこの2つを区別する判別作業を意識することが大切です。
そして、冷静になった後からでも、最近の出来事を振り返って、
「あの時って、どっちだろう?」と振り返ってほしいのです。
きちんと判別作業を行っていくと、
(1)が意外に少ないことに気づくのではないでしょうか?
つまり、「否定された!」と感じている多くの場面は、
【思考回路の結果】なのです。
思い込み、「否定された!」と受け取ってしまう【思考回路】が出来上がっているのではないでしょうか?
もう少し詳しく説明していきます。
自分 : Aが好き
友達 : Bが好き
↓
「え?友達がBが好きなら、クラスのみーんなBが好きっていうこと!?」と拡大解釈がはじまる
↓
「みーんながBが好きなら、『Aが好き』って言ったらダメなの?」
「『Aが好き』って思う自分はダメなんだ、おかしいんだ・・・」
「Aはダメなんだぁ・・・」
↓
否定された!
キズついた!
みんな私のことなんて、キライなんだ!
↓
心がずどーーーんと重たくなる。。。
こんな思考回路があるのではないでしょうか?
思考回路の中に、
拡大解釈や0・100思考が、詰まっています。
実際は、だれも「Aはダメ」なんて言っていないし、
あなた自身を否定するか・しないかという話もしていないはずです。
けれど、あなた自身が、この思考回路に苦しんでいるのです。
この思考回路を変えていくには・・・
こうした思考回路に気付くこと。
その上で、拡大解釈が始まった自分に気づくこと。
さらに、自分への問いかけです。
上記の例を使うなら、
「『クラスみんなが、Aが好き」ってホントなの?」
「『Aが好き』って言うことは、なんでダメなの?」
「『Aはダメ』って、だれか言ったの?」
こうした自分への問いかけをすることで、
「否定された!」と感じる前に、ブレーキをかけたり、
「否定された!」と結論づけるまでのスピードを緩めたり、
いろんな効果が期待できます。
問いかけをしようとしても、
上手くできなかったり、
問いかけするヒマなく、
「否定された!」とパニックになってしまったり、
すぐには身につかないことと思います。
けれど、考え方を変えたい、自分を変えたいと願うなら、
「やってみよう」という気持ちで、取り組むことを続けてほしいなぁと思うのです。
変わること
ラクになること
そして、治ること
それは、パッと出来るものではなく、
1つ1つ変えていくことの、積み重ねなのです。