摂食障害が姉妹・兄弟で続く理由

2020/05/28修正

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

姉妹共に摂食障害だったり
一人が治ったと思ったら、もう一人が発症したり
摂食障害の姉と、ひきこもりの弟だったり・・・etc.

「姉妹・兄弟共に病気」というご家庭が、
実はたくさんいらっしゃいます。

正直、カウンセリングの仕事を開始するまで、
姉妹・兄弟で心の病気を患う方がこんなに多いとは知りませんでした。

私自身が摂食障害を発症した時、
兄(3つ上)は、結婚間近というタイミングだったからかもしれませんが。

摂食障害が兄弟・姉妹で続く理由、
ご存知ですか?

そもそも、そこに意味があることに
気づいていますか?

続いてまで、家族に投げかけている心の叫びを
汲み取ろうとしていますか?

先日、あるTVでこんな言葉にハッとさせられました。

名前を聞かれるたびに、
自分の名前ではなく、姉の名前「えみる」を答えていました。

理由は、

だってえみるがいれば大人も泣かなくなるでしょ?
だから私がえみるになるの

芸能人・風見しんごさんの次女ふみねちゃん(当時3歳)の言葉です。

大好きだったお姉ちゃんが、事故で亡くなってしまった。

それだけでも充分悲しいはずなのに、
周りが悲しんでいる様子に、もっともっと心を痛めていたのではないでしょうか?

周りが悲しんでいる姿が悲しい。
周りが悲しんでいるから、自分が何とかしないと!と思ってしまったようです。

そのため、名前を聞かれるたびに、
姉の名前「えみる」を答えていたのです。

3歳の女の子であっても、そこまで考えるのです。

当時を振り返って、お母様はこうおっしゃっています。

いっぱいいっぱいでちゃんとケアしてあげられなかった。
大きなものを一人で抱え込ませてしまったのかなぁ。


この場面、私には、摂食障害の姉妹がとても重なりました。

大好きな姉(妹)が摂食障害になってしまった!
もしかしたら、自分のせいなのかもしれない!

心配で心配でたまらない。
どうしたらいいのか、何て声をかけたらいいのか分からない。

優しかった姉(妹)が急に暴れている。
優等生だったのに、急に見た目も変わっている。

そんな現実が理解できなくて、
右往左往している家族を見ると、さらに悲しくなって、

小さな胸を痛め続け、
自分を責め続けたり、
自分が何とかしないと!と頑張り過ぎたり
自分が身代わりにならないと!と思い込んだり
自分が幸せになったらいけない!と禁止したり

いろーーーーんなことが起こっているのです。

ご両親は、最初に摂食障害になった子に
振り回されて、いっぱいいっぱいになっていたのかもしれません。

けれど、すぐ隣には、ご両親以上に心を痛めている幼い子の存在に気づいてほしいのです。

だから、私はいつもお伝えしています。

摂食障害を家全体の問題として取り組むこと

摂食障害とは、その本人だけの問題で起こっている病気ではありません。

いろんな家族の病気や介護
いろんな家族の動き(引越し、単身赴任など)
いろんな家族の決断(進学、付き合いなど)

複雑に絡み合って、何年も何年も蓄積してきたものが
あるタイミングで爆発したことにすぎません。

けれど・・・

丁寧に丁寧に、これまでの様子を聴き取り、
1つ1つ解決していくことで、家全体の問題も変わっていけるのです。

家の中が変わっていくからこそ、
摂食障害という症状が不要になってくるのです。

こうした背景がちゃんと理解できれいれば、こんな声に疑問が沸くはずです。