拒食も過食も「心の限界」は同じ。摂食障害をきちんと理解するために。

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害のメカニズム。
きちんと理解していますか?

私は摂食障害をこう考えます。

心の不調

 ↓

心が限界に達する

 ↓

症状が出る(うつ、体重へのこだわり、胃潰瘍、痩せへの執着)

何事にも原因と結果があるように、
摂食障害にも、心の不調という、「摂食障害の原因」が必ずあるのです。

よくある摂食障害治療では・・・

「痩せへの執着」を手放しましょう
体重へのこだわりをなくしましょう
カロリーに縛られるのをやめましょう

といった「指導」が治療という名前のもとで行われてしまっていますが・・・

生まれながら「痩せへの執着」を持っていた人は絶対にひとりもいません。

生まれてから何年も経つうちに、いろんなことが重なって、「心の不調」に陥り、それが「限界」に達したからこそ、症状として外に出すしかなかったのです。

それほどまでに、心がしんどい状況が長く続いたと言えます。

同時に、どんな症状として外に出てくるかは、事前に選ぶことは出来ないはずです。

同じ不調でも、
ある人は胃潰瘍になり
ある人は円形脱毛症になり
ある人は食べられなくなり
ある人は誰とも会いたくなくなり
ある人は次々と食べてしまうようになり・・・etc.

症状としての表れ方が違うだけで、結局は、同じなのです。

その意味でも、「拒食と過食は同じ」と言えます。

摂食障害をきちんと理解していますか?
摂食障害の治療を勘違いしていませんか?

あなたの頭で、ホントに冷静に考えた時、「食のこだわり」や体重だけに注目する治療って、ホントに回復につながっていくでしょうか?

身体が危機的な状況にある場合を除いて、
私は心が変わらない限り、摂食障害の回復は難しいと思っています。

心が変わるためには、
心と向き合うこと。

心と向き合うとは、
過去と向き合うこと。

摂食障害専門カウンセリングでは、原因が何か1つに限定されるとは考えておりません。
いろんなことが重なりからみあってこそ、「限界」に達したのだと考えます。

人としての対人関係の根本である親子関係は、
摂食障害には、大きな要であると考えています。

だからこそ、カウンセリングでは生い立ちを含め、親子関係の焦点を合てて取り組んでいるのです。
未来を変えるために、過去と向き合うのですから^^