拒食過食がない=働ける身体、ではありません。「働き方」を相談していますか?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の回復が、急に止まっていませんか?

このままいけば、◯月の入学に間に合うと思っていたのに。。。
このまま回復していけば、体重変動も少なくて済むのに。。。
このまま過食嘔吐がなければ、もう大丈夫と思っていたのに。。。

急に食べられなくなる。
急に食べるのが怖くなる。
急に、連日過食嘔吐に戻ってしまう。

どうして???

そんなタイミングこそ、
「摂食障害の症状以外」をぜひ考えてみてほしいのです。

摂食障害の回復は、大体3段階あると考えます。

摂食障害の回復3段階

(1)身体がキケンな段階

(2)身体だけが回復する段階

(3)拒食・過食の症状がない段階

これを低体重の拒食を例に考えると・・・

(1)痩せすぎの段階

(2)体重が回復した段階

(3)毎日3食食べられる・自発的な生理も回復した段階

痩せすぎの状態で、命のキケンがあれば、病院で強制的な治療も仕方がないことです。
体重だけが回復して心がついていかないこともあります。

体重も食事も、大体OKになっても、心もそれほど荒れなくても、そこで回復が急にストップしてしまったり、逆戻りしてしまうことがあります。

なぜなら・・・
「食べられる」「生理がある」は、フツーの体になっただけです。

フツーの体になったからといって、「働く」が自動的に出来るようになるわけではありません。

さらに、どうやったら拒食を克服できるか?ばかりに視点が向いていると、「フツーの体になった後、どうやって仕事していきていくか?」を見落としがちです。

つまり・・・

拒食・過食の症状がないことと、社会の中で働くことは、バラバラに存在するのです。

バラバラに存在して、拒食・過食の症状がないことが、自動的に「働くこと」につながってはいません。さらに、「症状」だけに注目してると、勘違いが起こりやすいです。

・症状が無くなることがスゴイことだと勘違いしやすい
・症状がなくなることを、ゴールだと勘違いしやすい。
・頑張って治ったのだから、治ったことを誉めてもらえると勘違いしやすい。
・症状が無くなれば、「自分に合う仕事」が自然に見つかると勘違いしてしまう・・・

繰り返しになりますが・・・症状がないことは、「働くことができる」とイコールではありません!

だからこそ、「働き方」。どれくらい回復が進んだら、どれくらいの仕事なら適切なのか。摂食障害の「気質」で気を付けること、相性がイイ仕事とは何か、摂食障害の「気質」があるからこそ出来ること・出来ないこと、陥りやすい心理状態・・・etc.

摂食障害の回復と「働き方」をつなげていくこと。これが、社会復帰のために、とてもとても大切なことなのです。

私がご提供している摂食障害専門カウンセリングは、「回復」と「働き方」をつなげる役割だと感じています。

週◯日なら、働けそう?
時給◯円として、月いくらになる?
ひとり暮らししたいなら、家賃、ケータイ代、服代、メイク代・・1つ1つ計算してみたら月いくらになる?
アルバイトに行く前に、必要な体力とは?
体力は何の仕事のために、どれくらい必要?

摂食障害専門カウンセリングでは、そんな事細かなやり取りを、繰り返し繰り返し行っていくのです。

摂食障害の激しい症状がないからこそ、
「働く」を話し合うことできます。

「働き方」とは、「生き方」。
「生き方」は、「食べ方」に通じます。

単なる回復ではなく、社会の中で活躍できる「人材」として成長していくこと。
働き方に悩んできたからこそ、働き方まで相談できる摂食障害専門カウンセリングをご提供しています!