摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
「摂食障害が治るって、どういう状態になることですか?」
私が、摂食障害で通院していた頃、
母が主治医に聞いた質問です。
でも・・・
ハッキリとした答はかえってきませんでした。
(今から振り返れば、きちんと対応してくれない主治医のところに、なぜ通院を続けてしまったのか…という後悔が大きいです)
だからこそ、「治る基準」というのは、摂食障害専門カウンセリングでは、卒業基準としてハッキリとお伝えしています。
◆摂食障害の卒業基準
・症状ゼロ
・安定した社会生活
症状が全くなくなった状態で仕事・学校に、フツーに通うことが出来て、心身が安定していることです。
では、「治った」という状態になる前に、「変わる」「ラクになる」という状態があります。
そうした「変わるって何?!」が今回のテーマです。
大抵の場合、
「心が変わるって、どういうことか分からない」
と思います。心が変わる・ラクになるという状態が分からないから一歩を踏み出せないのかもしれません。
分からない理由は2つ。
(1)「心がラク」の状態が分からない理由①:ラクになる経験していないから
いきなりぶっちゃけですが(笑)、
ラクになった後、はじめて「ラク」ってどういう状態か分かるのです。
例えば・・
私がカナダ留学する前、
いろんな本やテレビで、カナダの情報を仕入れていました。
たくさんの写真も見ました。
でも、自分で観たことがない世界なので、
「本当に【カナダという国】が存在するのかなぁ・・」と
すごく疑問でした。
実際に
留学生になって
飛行機に乗って
空港に降り立って
はじめて「カナダを経験」したのです。
(2)「心がラク」の状態が分からない理由②:今の状態に「慣れ」過ぎてしまっているから
今、本当は心が苦しいはずです。
今、本当はウツウツとした心境のはずです。
でも・・・
苦しいことに慣れ過ぎてしまっていませんか?
ウツウツとした気持ちを、遊び・食・外出で紛らわすことばかりしていませんか?
だから、「苦しいこと自体、分からない」のです。
たとえば・・
サイズが小さいジーパンを履いたとします。
最初は、キツクてたまらないかもしれません。
でも、ずーーーーっと履いたままで過ごしたら、
もしかしたら何も感じなくなるかもしれません。
これが「慣れすぎ」の状態です。
・・・
「ラクになるって、どういうことか分からない」
だからこそ、
1日も早くラクを経験してください。
今の苦しい状態に「慣れ」てしまっていることに気づいてください。
では次に、カウンセリングによって、心が変わっていく道のりをお伝えします。
*私の後悔は、終盤に。。。