【ご質問】拒食症入院治療を初めて2ヶ月目。母親が出来ることは?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

拒食症の入院について、お母様方からのご相談、とてもとても多いです!

カウンセラーとしての活動を開始した直後から、摂食障害のご本人様より「母親カウンセリング」のほうがずっと多くのご要望をいただいてきました。

お母様方こそ、相談先が無いんですよね・・・。

さて、メルマガ読者様からのご質問企画!
たくさんのご応募をありがとうございます。

*お断り*
いただきましたご質問の中から抽選で、回答しております。
こちらで理解できた範囲での回答になりますので、すべての状況を把握できていないことをあらかじめご了承ください。
取り上げますご質問の文章は、一部変更している場合があります。
他のブログ記事同様、アドバイスを取り入れる際にはすべて自己責任でお願い致します。

◆ご質問

拒食症入院治療を初めて二ヶ月目の娘の母です。
娘を支えるために今一番大事にしたら良いことを教えて頂きたいです。現在35キロ、治療は始まったばかりです

体重を最終ゴールにしない意識を持ちましょう。

大抵の場合、退院の基準は、体重です。
主治医の先生が設定した目標体重になったら、退院になることが多いのではないでしょうか?

でも、
退院=治った、ではありません。
目標体重になった=健康な身体、でもありません。

体重とは、、、
命を守るために必要なものです。

そのため、「イヤでも、増やさないいけない時がある」と思っています。
入院治療もその1つですよね。

ですが、体重は体重にすぎません。

体重が●kgになること。
それだけを、摂食障害のゴールと勘違いしてしまう人がとても多いです。

繰り返しますが・・
摂食障害は「体重の病気」ではありません。
心の病気です。

無理やり食べないといけない環境で、
無理やり増やした体重だった場合、
心はついていけているでしょうか?

だからこそ、
入院中から、お母様が正しい理解と正しい専門家につながっていくことは、回復の1番のサポートになります。

体重が回復した後が、さらなる葛藤の始まりです!

摂食障害の正しい理解が無い時こそ、「ヘンな安心」が生まれやすいです。
そして、早すぎる安心こそ、摂食障害の慢性化につながります。

退院できた!
体重がもどった!
生理が戻った!

こうした場面で、1番喜んでいるのはお母様ではないでしょうか?

退院だけは、お嬢様も喜ぶかもしれませんが、体重増加・生理回復のタイミングで、お嬢様の心を冷静にみていく必要があります。


お母様がひとり浮かれていてはいけません!

体重が戻ったから、もう大丈夫
生理が戻ったから、もう安心

お母様方が、こうした「ふっと気が抜けるタイミング」。
摂食障害のお嬢様はかならず感じています。

そして、

「もっとこっちを見て!」
「私は、まだまだツライのに」
「体重なんて、ホントは増やしたくなかった」

という気持ちを、いろんなカタチで表してきます。

それが、症状と言えるかもしれません。

体重が回復したのに、学校に行けれない。
見た目が普通なのに、気力がない。
顔色もよくなったのに、いつもイライラして暴言を吐く。

こうしたお嬢様の姿は、お母様方にとって理解しがたいものかもしれません。
理解しがたいからこそ、お互いにイライラしやすいです。

だからこそ、必ず知っておいてください。

体重が回復した後こそ、本当の心の葛藤が表れてくるのです。

ストレートに言えば、
低体重など、はげしい症状に振り回されていた時期のほうが、心は楽です。

症状だけを見ていればいいからです。

でも、一旦体重が回復してしまうと、今度はホントの悩みにぶつかります。

なんで生きていかないといけないんだろう。
なんでやりたいことが出来ないんだろう。
なんで友達と上手くいかないんだろう。

さらに、学校などの社会から離れてしまった期間に、抱きやすい気持ち・揺らぎやすい心理があります。

・取り返すために、復帰したら一人倍頑張らないといけない!
・自分だけが知らない話題、自分だけがやっていないことが沢山ある・・もう皆の中に入っていけない。
・痩せていた自分しか知らない人たちから「太ったね」と言われたらどうしよう・・・。

体重を増やすことは必要です。
でも、体重が普通になったからこその辛さが重く重くのしかかるのです。

その時期、辛さを乗り越える方向に行かないと、ふたたび「食べない」にハマってしまいます。
これが、何度も何度も入退院を繰り返してしまう方の典型的な例と言えます。

お嬢様とお母様、それぞれの回復・変化のために、それぞれの専門家とつながりましょう。

大切なのは、
「それぞれ」の回復・変化です。

摂食障害のお嬢様ひとりが、入院して退院して、はい完了!という病気ではありません。

摂食障害とは、家族の問題。
家族の問題が、家族の中で1番弱い存在の人に表れると言われています。
オススメ本「子は親を救うために『心の病』になる」

だからこそ、
お嬢様にも
お母様にも、
それぞれの専門家が必要です。

・何をどう変えたらいいのか分かりません。
・母親が変わるってどういうことですか?
・ずいぶん、優しく接するようになったとおもうのですが・・・

こうした声をいただくことが、とても多いです。

「何を変えるか」は、カウンセリングを続けていく中で、さまざまな会話の中で、お母様自身がだんだん気づいていかれるものです。

「変わる」とは、これまでの考え方と180度異なる考え方が、お母様の中でしっかりと自分のものになることです。

「優しく接する」ことが、どんな時も回復につながるとは限りません。回復段階によって、その場その場で見直したり軌道修正することが、カウンセリングでは可能になります。

まずは、お母様から変わっていきましょう。
⇒お母様のための摂食障害相談はこちら