母親カウンセリングは、同居していなくても効果はありますか?


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

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◆ご質問
すでに別々に暮らしている場合でも、母親カウンセリングで何か変わりますか?

結論から言えば・・・
はい、別々に暮らしていてもカウンセリング効果はあります。

一緒に暮らしていても、暮らしていなくても、
日本にいても、いなくても、
それらは関係ありません。

理由は・・・
家族だから。

連絡を取る頻度ではなく、
顔を合わせる頻度でもなく、
心理的距離」が大切なのです。

では、カウンセリング効果が出やすい人の傾向をお伝えします。

依存ではなく、試行錯誤する勇気がある人

まず、最初にお伝えしたいことは、「カウンセリングとは答がもらえる場所ではない」ということです。

どんな言葉をかけたらいいか。
どんな接し方をしたらいいか。

こうした悩みは、お母様方にとって本当に切実だと思います。

ですが・・・

お母様の心が変化した後、自然と湧き上がる言葉・接し方こそ、摂食障害のお嬢様の心に響くのです。

試行錯誤とは・・・
お母様自身の変えがたい心を変えようとする試みです。

カウンセリングでお会いするお母様方は、40代~50代です。
つまり、40年~50年かけて築いてきた価値観があります。

価値観を変える努力。
そのための試行錯誤です。

答がほしい、
何もかも頼りたい。
何でも教えてほしい。

そうした依存的な態度では、「一緒に暮らしている・別々に暮らしている」というお住まいの状況に関わらず、カウンセリング効果は難しいと考えます。

自分をさらけ出せる人。

コレは、個人差が大きいところです。
もちろん、さらけ出せる人が、カウンセリングで変化していくスピードは早い印象があります。

初対面の時から、号泣される方、ご親戚にも話したことがないお話を次々とお話くださる方がいらっしゃいます。

一方で、カウンセリング回数を重ねても、なかなかご自身のことをさらけ出すことに抵抗がある方もいらっしゃいます。

もちろん、さらけ出すことに抵抗がある方は、過去に何らかのトラウマとなった出来事を抱えている方が多いです。

トラウマからさかのぼって話をすることも大事な回復プロセスですが、それさえもフタをしたままにしたい!という場合は、変化が難しくなります。

最初は話す事に抵抗があっても、時間をかけて「もうちょっと話してもいいかな」と思えるように変化していくかどうかです。

異なる価値観を受け入れる素直さがある人

これは「自分を変える」ことの試行錯誤にも重なります。

異なる価値観は、
これまで信じて来た価値観と180度ちがうものかもしれません。

それを、「やってみよう!」「信じてみよう!」と思えることが、カウンセリング効果のカギになります。

一方で、

「これまで●●してきたんです!」
「うちは、このやり方ですから」
「▲▲なんて、出来ません」

こうした反応が続いてしまう場合、やはりカウンセリング効果は乏しくなります。
あまりにも同じ状況が続く場合、私は何もいいません。
理由は、「変わりたくない証拠」だと感じているからです。

・・・

カウンセリングとは、摂食障害のご本人でもお母様でも、「変わりたい」という高いモチベーションがとても大切になっていきます。

高いモチベーションを、ずーっと保ちつづけられること。
それが、変化・回復には必要です。

卒業まで、上手くいくことも・行かないことも、たくさんあります。
回復の実感がない時も、逆戻りしているんじゃないか不安になる時期も、必ずあります。

そういう時こそ、諦めず、「さらけ出す勇気」を持ってほしいと思います。

卒業されたクライアント様から、今悩んでいるあなたへのメッセージ。

心温まるストーリーです^^