ジャニーズは努力が9割:絶望と希望


摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

先日、立ち読みした本がとても気になったので、早速kindle(電子書籍)で購入しました。

『ジャニーズは努力が9割』(霜田 明寛著)。

すごくハッとさせられます。
そして、1番印象だった言葉が、絶望と希望。

結局は、努力っていうところ。
別世界の人間だと感じられる「ジャニーズの人たち」が、実はそうではなく、ものすごい努力で今の状態を作ってきたという話。

それが、幻想をいだいてきた人にとっての絶望。
でも、「努力で変われる」という希望にもなる、という意味です。

これは・・・
摂食障害が治ることと全く同じ、と思いました!
だからご紹介したいと思ったのです。

治る人と治らない人は、最初から決まってはいない。

改めて記載しますが、当オフィスの「治った」と言える状態は、卒業基準として以下の通り明記しています。

・症状ゼロ
・学校・仕事を安定して続けられること

これらが半年以上続いたことを確認して、はじめて卒業になります。

では、「治る人と治らない人」は、決まっているのか?ということですが・・・

まず、治療を受けてるかどうか。
相性の良い治療者と出会っているかどうか。
その治療方針に心から納得できているかどうか。
卒業まであきらめずに続けることができるかどうか。

結局、それだけです。
摂食障害が治るか治らないかは、最初からは決まっていません。
でも、それぞれが、どんな行動を選ぶかで、だんだん決まっていきます。

治るために必要なのは、「治るための努力」です。

あえて、「努力」という言葉を使います。
なんだか、生ぬるい世の中だからです。

私は・・・

・無理しない
・頑張らない
・ありのままでいい・・・etc.

といった言葉が、摂食障害の回復には通じないと考えます。

「無理」を区別することは必要です。

そもそも、摂食障害の状態とは、「身体に無理をさせている状態」ですよね。
身体がほっするモノを食べなかったり、身体が欲していないモノを過剰に食べたりしているわけですから。

そうした「無理」は、やめていくことが必要です。

でも・・・

ずっと隠してきたことを話すことは、ある意味、心に無理をさせることです。
ずっと食べていなかったものを、意識的に食べるようにすることは、最初は無理やりかもしれません。

それも、回復には必要なのです。

同様に、、、
治るためには、何よりも治そうと頑張ってください。
あなが治そうと頑張らない限り、あなたを治してくれる人は、1人もいません。

治そうと頑張ることは、
「無理・・・」と諦めそうになる自分を立て直したり。
考えたくなかったことを、あえて、わざわざ考えるようにしたり。
時には、自分で自分の行動を制限したり。

いろんなやることは、たくさんあります。

治る過程は、決して「わ~い、楽しい!」という日々ではありません。

さらに・・・
「ありのまま」でいいのなら、「摂食障害のままでOK」ということになってしまいます。
それは、絶対ダメです。

何度も書いていますが・・・

摂食障害は付き合っていく病気ではありません。
摂食障害は自然治癒するものでもありません。
摂食障害は「待つだけ」では治っていきません。

摂食障害は、治るのが当たり前の病気なのです!

当たり前のことを、もう1度取り戻すために。
今、できること。
摂食障害専門カウンセリングでお伝えしています!