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【私の摂食障害時代】洗濯物を干す、ということが出来ませんでした。

 

過食時代を振り返って、つらつらと書いてみます。
結構暗い記事です(笑)。
終盤には、アドバイス的な話題も載せています。

 

長文ですので、お時間のある時にどうぞ。

 

あらためまして、
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

 

今でこそ、

 

症状ゼロ!
体型キープ
体重キープ
やりたいことを仕事に!

 

と言っていますが・・・私も摂食障害でずーっと上手くいかなかった人です。

 

体型にも
親子関係にも
病院も

 

いろんなことに悩んでいましたが
「ふつうの事が、ふつうに出来ない自分」にホントに悩んでいました。

 

今回はその1つ、「洗濯物を干す」をお届けします。

過食と一人暮らしと洗濯物

夜中の過食
食べながら寝てしまう。

 

摂食障害の頃、夜中の過食は日常茶飯事の生活でしたが、その中で困ることが沢山ありました。

 

・絶えず虫歯ができる
・歯の着色がひどい
・もちろん太る
・もちろん胃が重たい

 

という一般的なことだけではなく、私にとって大きな「出来ないこと」の1つが、

 

洗濯物を干す、ということでした。

 

当時、一人暮らしでしたので、昼間かろうじて洗濯機を回しても、、、「干す」という作業がとてもとても億劫でした。

 

アパートは1階だったので、外干しするのも抵抗があり、浴室乾燥もない物件だったので、干すのは部屋の中。

 

広くないアパートの部屋でせんたくものが ぶら下がっているのが、すごくイヤでした。

 

イヤだから
後回し

 

後回しだから
何時間も洗濯機の中

 

夜になる

過食する

ますます干すことが億劫になる

干さないといけない
でも干すことが出来ない

現実逃避からますます過食がひどくなる
食べながら寝てしまう

 

翌朝・・・

 

洗濯機の中に脱水が終わった洗濯物がそのまま入っている。

ふつうの事がふつうに出来ない自分に、自己嫌悪

 

一人暮らしだから誰からも何も言われない。
でも誰かから怒られるよりも、何か言われるよりも、自分が自分でみじめで、自分が自分で最低最悪の人間に思えて。

 

いつも頭の中をグルグルしていました。

 

フツーのことが
フツーに出来ない自分

 

フツーの人が
なんのストレスもなく
当たり前のこととして
毎日のルーティンとして
出来るはずのことが

 

摂食障害の自分にとっては
すごいストレスで
すごい億劫で

 

すぐに行動できなくて
どんどん後回しにして
ますますイヤになって

 

さらに、過食して
さらに、みじめになって。

 

「洗濯物を干す」

 

ただ、それだけのこと。

 

摂食障害の心の中は、ぐちゃぐちゃ過ぎて、フツーのことがフツーにできない日々でした。

摂食障害だから出来ないのか?出来ないから摂食障害なのか?

 

*ココからは、アドバイス的な話題を書きます。

 

よく勘違いでありがちなのが、

 

「摂食障害の人は、●●できないんですか?」という声です。

 

お母様方から多い声ですが、コレは間違いです。

 

上記の「洗濯物」の話で言えば、

 

「摂食障害だから洗濯物が干せない」ではなく
「心の中がグチャグチャだから、普通のことが出来ない」のです。

 

さらに言えば、

 

「普通のことが出来ない」から「摂食障害を発症した」のではありません。

 

ココが大事なところです!

 

摂食障害の根本問題と日々のストレス、という話を以前のブログ記事で書いていますが、日常的なストレスだけで摂食障害を発症することはまずありません。

 

それよりも、(自覚がない場合も含めて)摂食障害のホントの原因になっている部分と向き合い、解決・改善に向かって取り組んでいくことが、唯一の摂食障害の回復の道です。

治った後は、「洗濯物を干す」はどう変化するのか(笑)?

 

フツーに出来ます(笑)。
でも、いつも思い出します。洗濯物を干しながら。

 

このブログ記事を書いている現在も一人暮らしです。
日常的に、洗濯物を干しています(笑)。

 

洗濯物を干しながら、いつも思っています。

 

「あ~、あの頃は、洗濯物を干すと思うだけで、ものすごく億劫だったよね・・・」
「早く干さないと洗濯物が臭くなったら困るのに、それでも干せなかったよね・・・」

 

つまり、摂食障害の頃は、優先順位が逆になっていました。

 

ホントに大事なことより
目先の一時的な快楽(=過食)。

 

ホントに改善するより
一時的な現実逃避(=過食)

 

そんな繰り返しでしたね。

摂食障害が治るとは「たのしい」が増えること

 

摂食障害が治っても、その後バラ色の人生が保証されているわけではありません。

 

それは、私がよく例え話として使う「骨折」でも「高熱」でも、同じです。

 

でも、摂食障害が治ると「たのしい」と思えることが増えていきます。

 

理由は、

「過食したい!」という衝動も
過食しちゃったという後悔も
「自分だけが太っている」という苦しさも

無いからです。

 

日々、生きているといろんなことがあるけれど、「治ってよかった」と私はいつも思っています。

 

このブログ記事を読んでくださっているあなたにも、「治ってよかった」と思える日が来ますように。

そんな想いを込めて、こちらの本を書きました。

 

まずは目次をご覧いただければと思います
↓↓↓

【目次】『摂食障害 克服者として カウンセラーとして』