【摂食障害】今どれくらい回復しているのかどうか分からない方へ


拒食症・過食症の難しさは「分かりにくさ」でもあります。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
国家資格・公認心理師です。

プロフィールはこちら

今、治ってきているのかどうか。
「治った」という状態まで、あとどれくらいか。

摂食障害の回復って、こういうことが漠然としていて、だれも教えてくれなくて、だからイヤになりがちです。

私自身も、摂食障害の経験者だからこそ、「自分の回復がよくわからない悩み」がホント辛かったです。

物理的な距離みたいな「あと5分で到着する」と分かっていたら、「もうちょっとだから頑張ろう」とか思えるのにって。

そんな想いもあって、当オフィスでは【摂食障害の卒業】をハッキリ明記しています。

=================

(1)症状ゼロ

(2)学校・仕事を安定して続けられること

================

この2つが【半年以上】続いて、【摂食障害の卒業】になります。
時々、ブログ等で話題にしている卒業クライアント様は、当然、これらの基準を満たした方たちです。

⇒卒業クライアント様の声

それぞれをより詳しく書いてみます。

(1)症状ゼロ

拒食も過食も無し。
「ふつうの体型」で、生理も自然回復した後に自発的・周期的に起こっていることです。

もちろん、過食衝動そのものがない状態ですから、「ガマンして無理やり過食を抑えた」という状態ではありません。

不眠・イライラなどによる、薬の服薬も必要ない状態です。

この状態は「摂食障害を発症する前とほぼ同じ状態」と言えます。

(2)学校・仕事を安定して続けられること

これもとても大切です。
自宅にいるだけで1日3食食べられて「ふつう体型」でいることが、ゴールではありませんから。

学生の年齢の方は、平日ほぼ毎日の学校生活が続けられること。
もちろん、特別な送迎なしで、です。

社会人の年齢の方は、自分ひとりが食べてける程度の収入を稼ぎ、ひとり暮らしができること。

【まとめ】摂食障害の卒業

上記の2つの卒業基準を基に、ご自分の摂食障害の回復段階が、(1)(2)のそれぞれにどれくらい近づいているかチェックしてみてくださいね。

こうした摂食障害の卒業基準は、とても厳しいものに感じられるかもしれません。

しかし、同世代のお友達は特に疑問もなく(1)(2)をクリアし続けているはずです。

摂食障害が治ることは、「ふつうの人」になるだけです。

治っただけで、人生バラ色が保障されるわけではありません。
治っただけで、誰かが褒めてくれるわけではありません。

摂食障害の卒業は、すべての【スタートライン】にしか過ぎません。

その【スタートライン】に立つことを、一緒に目指してみませんか?

◆摂食障害の卒業を目指すカウンセリング、こちらです。

*お母様のみのカウンセリングで、卒業された方もいらっしゃいます。お早めにご相談ください。