お母様の接し方こそ、回復のカギです!ぜひ一緒に考えていきましょう。*私の過食時代、1番よく食べていたのがメロンパンです(笑)。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
全国でたった一人、国家資格・公認心理師を持つ摂食障害専門カウンセラーです。
今回のブログ記事では、お母様方からのご相談でよくある「過食が始まった時の家族の対応」についてお届けします。
*「過食がはじまった時」とは、そもそも過食症で「食べ始めた時」として記載します。
【過食症】娘の過食が始まったら、家族はどうすればいいですか?
非常に多くいただくご相談なので、項目を分けてご紹介します。
家族の対応:過食について「考え方」をチェック
まず、「過食はやめないといけないもの」という認識はお持ちでしょうか?
時折、「過食は必要なもの・止めてはいけない」と勘違いしているご家族もいらっしゃいますが…
私は摂食障害の経験者としても、カウンセラーとして多数の卒業クライアント様を輩出してきた経験からも、断言できます。
「過食はやめないといけないもの」です。
どんなにイライラしても、食べ物を詰め込むことはNGです。身体にも心にも。
過食することで手に入るのは一時的な現実逃避だけです。
過食した後、ほぼ必ず後悔や罪悪感に襲われます。
だから、「過食はやめないといけないもの」です。
家族の対応:「止める」「禁止」が、悪化させる
ココは、きちんと理解していただきたいところですが…
「過食はやめないといけないもの」です。
しかし、家族が強制的に止めてはいけません。
家族が強制的に止めようとすれば親子関係が破綻しかねません。
過食はやめないといけないものですが、ご家族の役割は「促す」「治りたい気持ちを引き出す」ことです。
普段から過食を禁止しないからこそ、食べ物の買い置きも「ふつう」に続けてください。
過食している最中も「止めない」のですから、「ふつう」に生活してください。
⇒パン・お菓子の買い置きについては、こちらの動画で学んでいただくことをオススメします。
家族の対応:なんとなく「様子を見る」⇒介入する
摂食障害の回復において、ご家族の役割は「治りたい気持ちを引き出すこと」です。
あくまでサポート役ですが、1番大切なサポートです。
お嬢様の過食が始まったら(食べ始めたら)、なんとなく様子を見ていましょう。
これが、前述の「『ふつう』に生活してください」の意味です。
例えば、
・テレビを観ている最中なら、とりあえずそのまま観ている
・家事をやっている最中なら、とりあえずそのまま家事をやり続ける
ここで大切なのは「一緒に居る」ということです。
お嬢様の過食が始まったら、できるかぎり外出は控えましょう。
少し様子を見た後、過食中のお嬢様に介入していきましょう。
・お茶飲む?
・ちょっと話そうか?
・休憩したら?
とそっと話しかけていきましょう。
過食を止めるのではなく禁止するのではなく、ちょっと冷静になって「治りたい気持ちを引き出す」ための介入です。
私の場合、いつもいつもハーブティでした(笑)。
過食はいつも普段のテーブルで食べていましたので、母はその周りにいてTVを観ているか洗濯ものを干してい入るか…という普段通りの生活でした。
一通り過食した頃、母が「ハーブティー入れるから」と言い出すのでした。
家族の対応:摂食障害の専門家に相談しよう
家族と摂食障害のお嬢さまが共依存になりやすいのは、「家族の中だけで、なんとかしよう」と頑張ってしまうからです。
摂食障害は、病気です。心の病気です。
病気ですから、治療と休養の両方が必須です。
治り方が分からないまま何年も経過してしまう方が少なくありませんが、気づいたらすぐに摂食障害の専門家に相談しましょう。
*単発でご利用いただけます。
*オンラインですので、海外在住の方からもお申込みいただいています。