東京出張1日目、ひとりランチにて。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
国家資格・公認心理師です。
摂食障害が治ることは、太ることだと思い込んでいませんか?
たしかに…
・生理が止まるほどの低体重
・産毛が濃くなるほどの低体重
・同世代との外出で疲れてしまうほどの体力のなさ
は、日々の生活が楽しめないですから、改善の余地はあります。
そもそも、拒食からの体重回復は、どこを目指せばいいのか?
体重を増やさないといけない
という言葉は、拒食症で通院・入院している限り、イヤというほど聞いていると思います。
しかし、一体どこまでの体重増加を目指すのでしょうか?
・目標体重と設定された体重まで?
・生理が回復するまで?
・一般的な標準体重まで?
入院している最中は、退院したいというモチベーションだけで頑張ることが出来るかもしれませんが…
「その先」について、あまり教えてもらえないのが現状ではないでしょうか?
快適体重にたどり着いた私の考え方
上記のように「一体、何キロになればいいの?」という疑問は、私が拒食症の時も過食症の時もずーっと付きまとっていました。
以前の動画でお話ししている通り、大学病院で言われた「大学院に通うなら、体重38㎏」という数字に固執し続けた上、間違った相談先で相談して、大混乱に…という事態に陥りました。
まだ動画をご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
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その後、病院を転々としていく中で、ある主治医の先生からはこう言われました。
「その人の適正体重に落ち着く」
当時の私にとっては、この言葉もイヤだったのです(><)
理由は、
・適正体重が、巨体だったらどうするの?
・適正体重と言われても、何kgなのか分からなくてコワイ
・適正体重って、どうやって決まるの?
という疑問と恐怖しか沸かなかったからです。
過食が始まってからは、とにかく過食衝動が襲ってくることが怖くてたまりませんでした。
どうにか過食を辞めたくて、いろんな本を読んだり勉強したりしても、なかなか腑に落ちませんでした。
その後、よううやく見つけたのがマンツーマンで専門家の先生からアドバイスを受けることでした(*この先生こそ、、今回の東京出張で私が栄養学を学びに行った相手です)。
・食べたいものを食べる
・カロリー計算しない
・油を摂る…etc.
教わったことは挙げればキリがないですが「体重●㎏を目指そう」といった数値目標が無かったのが、1番画期的で新鮮で嬉しかったです。
私の中でも「体重って何だろう?」と考え続けてきた中で、たどり着いたのが【快適体重】という言葉です(私の造語です)。
快適体重とは、心も体も快適でいられる体重。
ラクに動ける
普通に生理がある
不自由ない体力もある
自分の見た目も、まぁまぁ満足(=心が快適)
といったように、自分で自分の心身を快適だと感じられる体重です。
不満がゼロではないですが、快適体重という考え方にたどり着いてからは「体重38㎏になりたい」という気持ちは無くなりました。
アラフォーの現在も体重38㎏よりずっと多いですが、「ま、こんなものかな」という気持ちです(笑)。
拒食・過食を繰り返すのは、「自分で食べ物を選べるチカラ」の不足では?
*おしゃれランチでしたが…ちょっと量が足りず(笑)。
摂食障害の回復に、長い期間がかかってしまうのはいろんな理由があると思います。
その中でも、拒食・過食を繰り返すのは、「自分で食べ物を選ぶ力」を身に着けるチャンスがないことも1つの要因ではないでしょうか?
・入院中は、ほぼ強制的・自動的に食べるものが決まっている
・理想論の栄養学では「どうしても避けたいもの」が入っているので、参考にならない
・自分の食べたいものが自分でも分からない…etc.
どれか1つに当てはまる人は多いのではないでしょうか?
もしかしたら上記3つとも当てはまるのかもしれません。
自分で食べる物を選ぶ力とは、これからの自分を作っていく力です。
・今の自分にフォーカスする
・理想論より、今できること
・自分の「好き」「食べたい」に正直になる
ことで、自分で自分が納得した【快適体重】に落ち着くのではないでしょうか。
快適体重については、こちらの動画もご覧ください。