摂食障害に限らず、ニートに限らず、ご家族で読みたい本です!
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
新規・摂食障害専門カウンセリングを受付中です!
面白かったです!
ニートの話題ですが…しんみりしないし、ジメジメもなく、読みやすくて一気に読み終えました。
ネタばれになりますが、私がお薦めしたいこと3つをご紹介します。
摂食障害の娘への接し方に悩むご家族は、ぜひ日々の接し方を見直すきっかけにしてみてください。
接し方: 本音でぶつかる
紙の本でお読みの方はP92です。
やっぱり、コレですよね。。。。
摂食障害の母親カウンセリングでも常にお伝えしています。
待つだけではなく、背中を押すタイミング。
ハッキリと「お金がない」と伝えること。
一方で、不採用が続くアルバイト面接でも、挑戦している姿をそっと見守ること。
なんだか、絶妙な距離感です。
読んでいてジーンときました。
2年10ケ月でニート生活、卒業!
2年10ケ月、姉(著者)と同居して10ケ月。
この期間を長いと感じるか、短いと感じるか…人それぞれだと思いますが…
今、このブログを読んでいる方の中には、「あっという間に5年経ってしまった」という摂食障害の親子も少なくないのでは、と思っています。
バイト後、専門学校へ進学!
本の中では、卒業までは書かれていなかったので、とりあえず「バイトだけではなく、将来を考えて進学した」というところが、良かったと思っています。
摂食障害にもいえることですが…
とりあえず社会復帰を考える時、とりあえずアルバイト…と考える方も多いと思います。
あくまでも「とりあえず」という意識で、アルバイト生活に慣れてきたら「その次」を考えることが大切です。
年齢によっては、「その次」が非常に難しいです。残念ながら。
⇒【摂食障害20代の壁】学生でも社会人でもない「不安」から脱却する方法。
この本では、ニートのご本人は高校生の年齢だったので、進学することも特に年齢的な問題はなく、スムーズに進んだようです。
ニートの子どもを持って悩んでいる自分のメンタルをどう持っていくか
親・家族のメンタルをどう保つか、どう考えるか、について記載があります。
具体的にどうするか、というアドバイスは無かったですが…
こうした情報が少ない、という記載が印象的でした。
ニートでも
摂食障害でも
他の病気でも
いろんな人がいろんなことを言ってきます。
それらの情報は、ホント様々です。
様々だからこそ、振り回されたり、何を信じればいいか分からなくなったりします。
しかし、冷静に判断できるのはご家族しかいません。
摂食障害の渦中にいる場合、やはり栄養不足から判断力が落ちることが少なくありません。
ご家族が情報収集し、学び、決断し、行動する。
その間に、何度も家族で話し合いを続けていく。
この繰り返しではないでしょうか?
時に空回りのことがあっても、試行錯誤している様子は、きっと摂食障害のお嬢様に伝わっていますから。
最初の一歩を踏み出したい方を応援しています。
⇒摂食障害の経験者カウンセラーによる、摂食障害専門カウンセリングはこちらです。
*お母様からのご相談が過半数です。