一人分が分からない、ふつうの食事量が分からない、という声、とても多いです。
*写真は…とある記念日のホテルランチにて。パン食べ放題w
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
いつも食べ過ぎなんじゃないか…と不安になる。
食べる量を人と比べてしまう。
友人/家族より、少なく食べなければいけない…etc.
こんなふうに、「食べる量が分からない」「ふつうに食べることが、分からない」という状態に陥っていませんか?
病院で、摂食障害と診断されていない方でも、こんなふうに「食べる量が分からない」と悩んでいる方は多いです。
私自身も、カナダ留学を機に「ふつうの一人分って何なのか」という疑問と不安が強くなりました。
食べる量がわからなくなってしまう理由についてお届けします。
もともと少食だったり、制限してきたりする場合。
幼少期から「見た目」が意識されやすい習い事に励んできた方は、
・もともと少食
・食事量を制限するのが当たり前
という場合があります。
習い事の代表例で言えば、
・バレエ
・新体操
・陸上
が、すぐ思いつくと思いますが、こうした習い事だけではなく、
・ピアノ
・バイオリン
なども、発表会に熱心に取り組んでいた場合、「綺麗なドレスを着るから、細くいないといけない、体型が変わってはいけない」という気持ちが強い場合が多いです。
上記のような習い事がなくても、幼少期から「もともと少食」の場合、思春期で身体が成長するタイミングであっても、「自分は少食だから…」と他の友人たちと同量が食べられない、ということも多くみられます。
私の場合:カナダ留学の「外食」と体型
摂食障害と診断されるよりも前ですが、カナダに留学していた時期(17歳~23歳)の食生活で、私も「食べる量が分からない、一人分が分からない」という気持ちが始まっていました。
外食すれば、かならずドギーバッグ(持ち帰り用容器)でお持ち帰りする人がいます。
注文し、出された料理は食べきることが適切なのか、食べきらないのがいいのか…
日本で外食する際には何の迷いも無かったことが、「ドギーバッグが当たり前のカナダ」に居て、分からなくなったのです。
もちろん、レストランで提供される量が多かったこともありますが、アジア系レストラン(ベトナム料理、中華料理、日本料理…etc.)では、それほど量が多くなかったこともありました。
でも、全部食べていいのか、全部食べたら食べ過ぎなのか…いつもいつも迷っていました。
さらに、周りのカナダ人たちの肥満体型の方の多さには閉口しました。
日本人が抱くカナダ人のイメージはクールで綺麗かもしれませんが…実際はアメリカ社会と変わらず、肥満体型の人が大半でした。しかも、小学生からかなりの肥満体の子どもたちが多かったのも、結構衝撃的でした。
肥満体型のカナダ人が食べているものと同じものを食べたら、自分も太るのかもしれない…。
元々、甘いものが好きですが、大学で売っているマフィンは激甘でした。
激甘マフィンを食べていたら、同じように肥満体型になるのかもしれない…そんな不安をいつも抱えていました。
摂食障害の診断にかからわらず、食べる量をフツーに戻す方法
このブログを読んでいる方の中には、
・まだ摂食障害じゃないし
・まだ拒食症という診断は受けていないし
・そんなに体重減っていないし
と思っている方も多いかもしれません。
摂食障害(拒食症・過食症)と診断されているか否かに関わらず、食事量をふつう量に戻す努力は必要ではないでしょうか。
・1000円程度のランチを注文して、食べてみる
・食事を専門家のみてもらう
・スマホアプリで、栄養バランスをチェックしている
食事バランスや量についてこだわり過ぎもよくありませんが、「ふつう量」を取り戻す意識をしていきましょう。
■カロリー計算にハマると、その後が大変です。。。
【摂食障害の克服】カロリー計算を辞めたいのに、辞められない