拒食症と高校受験、カウンセラーの立場からどちらも大切ですが優先するべきものをお伝えするブログです。
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
まもなく9月ですね。
高校受験を控えている受験生のお嬢様をもつご家庭にとっては、ドキドキが高まってくる時期ではないでしょうか。
当オフィスでは、中学生・高校生の娘を持つお母様方からのご相談を多く承っております。
●お母様のための摂食障害相談
●【無料】拒食症:体重の悩み解消!5日間メール講座
中学生・高校生の娘を持つお母様方からは
・不登校のお悩み
・対人関係のお悩み
・受験のお悩み
などが、多く寄せられます。
特に高校受験は、はじめて義務教育以外の進学になりますし、基本的に「浪人」がないので、悩んでいるお母様方も多くいらっしゃいます。
そこで、今回は拒食症と高校受験についてお届けします。
拒食症の回復と高校受験は、両立できるのか?
これはひとことで言えば「人による」です。
拒食症の年数
拒食症の重症度
拒食症の回復段階
中学時代の通学状況
志望校のレベル
志望校までの距離
お嬢様の気持ち
ご家族の拒食症に関する知識・理解
ご家族の考え方
ご家族のサポート体制…etc.
非常にたくさんの要因が複雑に絡み合っていると言えます。
基本的に、高校受験には浪人がありませんので、拒食症のお嬢様の回復段階に合わせた学校選びがとても大切になります。
ご家族は、一般的な高校受験だけにに固執するのではなく、お嬢様の回復段階を冷静に考え、幅広い進路選択を検討することが必要です。
SNS情報に要注意!拒食症の回復方法と受験
拒食症の治療や受験についての情報はインターネット上でも多く見つかりますが、拒食症のお嬢様の回復段階に合わせて、情報を取捨選択することが大切です。
拒食症のまま、全日制の高校に進学しても、ほぼ保健室登校だったり。
高校生活を続けているといっても、実は寛大すぎる「特別扱い」を受けていたり。
拒食症の回復がままならない状態で入学し、ほとんど通えずスグに転校したり…etc.
拒食症のお嬢様の状況に合っていない高校受験をしてしまった場合、「入学した後」がとても難しくなります。
全日制の学校に進学し、「拒食症のことを先生に話して、理解してもらいたい」と願うご家族は多いですが…学校という場所は大人数が一斉に学ぶ場所であり、ある程度の健康状態を維持できる学生を対象とした場所です。
一般的な学校生活を送るなら「拒食症だから、配慮してほしい」という考え方こそ、見直すべき課題ではないでしょうか。
【経験談】私が目撃したガリガリに痩せた中学生が、受験会場に向かう姿
これは25年以上前の経験談ですが、非常に印象的だったのでご紹介します。
私自身が高校受験の時の話です。
私は摂食障害とは無縁の中学生でしたが、一応「拒食症・過食症」という単語だけは聞いたことがある、というレベルでした。
受験する高校の前で、塾の先生たちの応援を受けつつ、楽しくおしゃべりしている時でした。
とてもとても痩せた足(ふくらはぎ)が目立つ女子中学生が目の前を通り過ぎようとしました。
同じ塾(ちがう教室)だったようで、一緒に居た塾の先生が声をかけました。
「当たっても、砕けることはない」
これが、先生がかけた激励の言葉でした。
私は正直ゾッとするような細さで、先生の言葉だけが記憶に残りました。
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その後、私が20代で拒食症になった時も、カウンセラーとしての仕事を始めた後も、この時の様子が何度もよみがえってきます。
・ガリガリに痩せた女子中学生の拒食症は、塾の先生は知っていたのか?
・受験は、誰が希望したのか?
・受験を禁止する方法は無かったのか?
いろんなことを思いますが、その後あの女子中学生がどうなったは知る由もありません。
しかし、ガリガリに痩せた女子中学生が「一般的な受験をする」という現実について、今でも考えさせられています。
【動画】摂食障害と進学・就職~両立方法と成功事例~
高校受験に限らず、進学・就職はお嬢様にとって大切な節目です。
大切な節目だからこそ、回復段階に合わせた適切な進路をえらぶことが大切です。
動画では、摂食障害の回復と進学・就職を両立させるための具体的なステップや方法についてお話しします。
カウンセラーとして過去10年、非常にたくさんの摂食障害に悩むご本人様・お母様とお話ししてきた経験を踏まえ、ご家族で一貫性を持った接し方が大切であることを、改めて実感しています。
ぜひ、動画を通して、摂食障害の回復と進学・就職について学んでいきましょう!
間もなく価格改訂します(11/17追記)
【動画】摂食障害と進学・就職~両立方法と成功事例~