不登校だった私が学校をやめなくてよかったこと

9月に不登校が増える…というニュースが多いですが、私自身の不登校について振り返ってみます。

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

これまでも、何度も自身の不登校について書いていますが…
今回は不登校そのものよりも、「その後」。

・「不登校児があつまる場所」に行かなかった理由
・「ふつうの高校」を選んだ理由
・学校から離れすぎなくて良かったと言える理由

をお伝えします。

「不登校児があつまる場所」に行かなかった理由

私が不登校だったのは小4ですから、今から30年くらい前の話になります。。。

当時でも、一応、「その他の場所」があったように思います。

・不登校児(&保護者)があつまるミーティング的なもの
・不登校児があつまる学校
・不登校児があつまる教室みたいなもの

しかし…

1度も行くことはありませんでした。
私も家族も「行きたい」と思わなかったのです。

これは、現在の摂食障害専門カウンセラーとしての考え方にも重なりますが…

悩んでいる同士でつながっていても、改善しない

です。

不登校でつらかったですが…
不登校つながりの友達が欲しかったのではなく、
自分だけの悩みをわかってくれる人が欲しかったのです。

「ふつうの高校」を選んだ理由

私は小4の時だけではなく、中学卒業までずーーーーーーーーーーっといじめられていました。

同級生からも教師からも。

高校は義務教育ではないので、当時でも通信制とか定時制とか、一応選択肢としては知っていました。

しかし、「ふつうの高校」に行くと決めていました。

理由は、上記のように「不登校同士」でつながりたくなかったですし、

・塾の友達がたくさんできて楽しかった
・少女漫画から、キラキラ高校生活に憧れていた

ということが挙げられます。

受験のために入った近所の塾で、すばらしい先生方と出会い、愛され応援される中で頑張ることの楽しさを知りました。

「同じ自分」なのに、

学校:いじめられる
塾:人気者

という不思議な「ちがい」を感じていました。

「同じ自分」でも、「ちがう場所」。

もしかしたら、学校でも「ちがう場所」に行けば、いじめられないのでは…と思ったのです。

実際、進学した高校は第二希望でしたが、自立した考え方の同級生ばかりでした。

高校では、私個人がいじめられないだけではなく学校そのものに、いじめなんて存在しない環境でした。

学校から離れすぎなくて良かったと言える理由

これは、現在の風潮と相反するかもしれませんが…

やっぱり学歴は大事だと考えるからです。

イマドキは…

・学歴不要
・学歴なんていらない
・学歴より好きなことをやろう

という言葉が出回っていますが…こういうことを言っている大人はすでに高学歴で、ビジネスで大成功している人がほとんどです。

つまり、超・少数派。

もし、小4の時点で学校から完全に離れてしまっていたら、その後勉強することは無かったはずです。

さらに、上記の塾と出会うことも、高校にもカナダ留学にも行っていなかったと思います。

「不登校は不幸じゃない」は本当か?

ここからは、現在のカウンセラーとしての意見です。

前述ように学歴不要という言葉が出回っている世の中ですし、「不登校は不幸じゃない」という言葉も結構広まっています。

しかし、元・不登校児でありカウンセラーの立場からみると

「それって、大人の意見だよね」

と感じてしまいます。

「みんなと同じ」が過剰に求められるのはしんどいし、そこにストレスを感じやすい人にとっては追い詰められるものです。

一方で、幼いころから「みんなと同じ」ことが出来ず、悩んでいるのに、「学校に行くことが出来ない」だけを「不幸じゃない」と言われても…

「じゃあ、何なんだ」

と思うのでは…と思っています。

人生の成功か失敗かは、他人が決めることではないですし、人生の途中で分かるものでもありません。

同様に、不幸か不幸じゃないかも、他人から言われることでもないですし、本人の心理なんて「外側の大人」には分からないのです。

当オフィスの継続コースでは、摂食障害だけではなく不登校のお悩みを抱えた方からもご相談いただいます。

不登校も同時に「卒業」されたお母様の声をご紹介いたします。

【卒業*摂食障害と不登校】お母様の声:会話の中で、信頼関係が深まっていく感覚がありました。