摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
身体がキケンだよ!
将来、赤ちゃんが産めなくなるよ!
そんな身体で一生、生きていくつもり!?
ガリガリに痩せたあなたに向かって
投げつけられる言葉の数々。。。
でも、氷のように固く冷たくなってしまったあなたの心には、
何も響かないのかもしれません。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
私は摂食障害と診断され、どんなに体重が減っても全く危機感を感じる事ができません。
自分が痩せていると感じる事もなくご飯も全く食べれません。
食べても野菜で次の日に胃が圧迫された感じがして嫌で食べたくありません。
胃からお腹にかけて張ってる感じがあるのですが、先生もそういう体験ありましたか?
ご質問をありがとうございます。
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1.危機感ゼロなら、ブログも読んでいないはず
2.私の危機感ゼロ時代
3.心の状態・胃の状態
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1.危機感ゼロなら、ブログも読んでいないはず
「私、摂食障害じゃなくて、ちがう病気だと思うんです」
「病気じゃなくて、単なるワガママでしょ!」
「ダイエットが原因だから、心の病気じゃないと思うんですけど・・・」
このブログを書いていると、
読者さまからいろんな言葉が届きます。
でも、みんな「摂食障害のブログ」を読んだ上で、
「摂食障害は心の病気」という言葉を知った上で、
上記のような言葉をいうんですよね^^;;
おかしいですよね。。。
もし、あなたが、本当に危機感が無いのなら、
このブログを見つけることも無かったのではないでしょうか?
危機感がないのに、
解決方法を探したり
回復者の声を読んだり
するのでしょうか???
「危機感がない」と思っているかもしれないけれど、
きっと、心のどこかでは「治りたい」「このままじゃイヤ・・・」という
気持ちを持っているんじゃないかなぁと思います。
今、あなたはどんなお気持ちでしょうか?
治りたくないなら、
治らないのも、あなたの自由です。
でも、
・治りたい
・このままだと苦しい
・もっとラクになりたい・・・
そうした気持ちがわずかでもあるなら、
あなたはその気持ちに正直になってほしいのです。
2.私の危機感ゼロ時代
私にも、危機感ゼロまたはゼロにほど近い状態は長くありました。
心療内科を初めて受診するまで、
自分の拒食症を否定していました。
入院して、大学院を休学することになっても
そこまで真剣に考えていませんでした。
過食嘔吐で、大量吐血しても
治まればケロッとしていました。
医者から言われるがままに、
何も勉強しないまま、長期的なリスクも考えないまま、
たくさんの安定剤や抗うつ剤などを飲み続けていました。。。。
だから、治らなかったのです。
当時の私も、いろんなサイトを見ていました。
摂食障害に関する本も、たくさん読んでいました。
けれど、「治るため」ではなく、
「治らない理由さがし」だったのかもしれません。
コレが無いから治らない
こんなふうに支えてもらっていないから治らない
話を聞いてもらえる医者に出会っていないから治らない・・・etc.
挙げればキリがないほど沢山の「治らない理由」が見つかりました。
だから、治らなかったのです。
危機感を抱かなかったのは、
自分への諦めだったり
ヘンな楽観視だったり
他力本願だったり・・・
いろんな理由があったと思います。
けれど、治すことにホンキになれなかった年数が長いからこそ、
その後の道のりも険しかったと痛感しています。
今、危機感を抱けないあなたは、
将来を真剣に考えていますか?
ずっと、ガリガリの痩せにしがみついて生きていきますか?
周りは就職するし
自由なお金で海外旅行も楽しんでいく生活になるかもしれません。
それでもあなたは、たった一人、
痩せにしがみつき「食べれない自分」で居続けたいでしょうか?
今、治すことにホンキになるのも・ホンキにならないのも
あなたの選択です。
あなたの人生ですから、
あなたの人生として、じっくり考えてみて欲しいのです。
3.心の状態・胃の状態
いつもいつも、
「食べちゃいけない!」と思っていませんか?
食べてはいけないという気持ちが
胃にもダイレクトに影響していることと思います。
私自身も、ずっとそんな想いでした。
「食べるに値しない人間だ」と、
ずっとずっと思ってきました。
治りつつあった頃も
治った今も、
「値するようになったかどうか」は分かりません。
でも、「どっちでもいいかな(笑)」と思えるようになりました。
食べちゃいけない!」なんて、
誰にも言われていないし、
世の中には美味しいものがいっぱいあるし
行きたいお店もいっぱいあるし
だから、「食べていいのか、食べるに値するのかどうか」
そんなこと、どーでもいいんです(笑)!
食べたいんだから。
美味しいんだから。
ただ、それだけです^^
今のあなたも、自分で自分に「食べていいんだよ」って
言ってあげませんか?
これが、あなたの心を支えてくれるかもしれません。